毎日のように雨が降り梅雨のような八月だった。お盆あけには県北を中心に集中豪雨が続き、五城目では大変な被害もでるなど、雨になやまされた夏になった。昨年のカラ梅雨からの猛暑とは大違いだった。あきらかに異常気象が続き、天候が読めなくなってきている。持続可能な環境を取り戻さないと人類の存続も危うい気がする。
3年ぶりに秋田の竿燈まつりが帰ってきた!3日の初日は午前中、線状降水帯が秋田にかかり大雨だったが、午後に晴れて無事に初日の竿燈が実施できて4日間天候に恵まれて最高のコンディションでの竿燈になった。ミラクル竿燈!竿燈は見えない力によって守られているように感じた。6月に鬼籍にはいられた竿燈会の鈴木前会長がずっと見てくれていたようだ。
市役所の観光振興課や観光コンベンション協会の皆さんはじめ竿燈まつり実行委員会のスタッフがほんとに一生懸命運営にあたった。竿燈会のメンバーも3年ぶりの竿燈を上げることのできる喜びや思いを全身にみなぎらせて魂のこもった竿燈演技を行った。3日は観覧席も空きが目立ったが、日に日に人が増え最終日の6日にはコロナ以前と変わらないくらいの人が歩道も埋め尽くし、まつりの会場全体が何とも言えないオーラにつつまれた雰囲気になっていた。
私も31回目の総合司会をつとめた。パートナーの阿部律子さんに加えて今年はFM秋田の応援があり、真坂はづきさん、椎名恵さん、シャバダバオさんたちが日替わりでアシストしてくれた。西の空に竿燈の入場を告げるのろしがあがり、穂積市長や加賀屋竿燈会会長を先頭にして238本の竿燈が入場し、会長の笛で一斉に立ち上がったときには私も感動して鳥肌がたった。全国津々浦々からお越しいただいたお客様も同じ思いで感極まって拍手をしてくださっていた。五穀豊穣を祈り、邪気を払うねぶり流しの行事で、江戸時代からの歴史がある竿燈まつりの真髄である。
学校や職場竿燈で参加できなったところもあったが、参加した竿燈会の子供たちや学生さんの真剣で喜んでいる表情をみるととてもうれしくなった。3年生は今年がまさにはじめて竿燈である。2年間できなかった無念さを払しょくする夜空に揺らめく光の稲穂の競演であった。竿燈妙技大会は規定演技で貴志会長率いる上米町1丁目が初優勝を果たした。くしくも鈴木前会長の町内である。自由演技は柳町が優勝したが、下米町1丁目は提灯の中から二羽の鳩をとばして会場を沸かせた。加賀屋会長の町内であるが20年ぶりの鳩だったようである。
夜本番、3度の演技の冒頭は毎回、私と加賀屋会長で「どっこいしょーどっこしょー」の掛け声を肉声で連呼した。気迫が会場全体に伝わったようである。コロナ感染に万全の対策をしながらのまつりだったが、竿燈にかかわるすべての気持ちが凝縮された素晴らしい4日間であった。厄介なウイルスも払うことができたように思う。まさに竿燈は秋田のエネルギーの源である。ありがとう竿燈!!どっこいしょーどっこいしょー!!!
旧ニューシティ跡地での商工会議所主催によるご当地グルメフェスティバルも参加している業者もお客さんも笑顔であふれ盛りあがっていた。豚まんの福楼は初出店でハチトニ製パンと同じテントでジョイントして販売させていただいた。来年はもう少しフェイスをとって看板等目立つ演出も心がけて積極的にチャレンジしたほうがよさそうだ。
榮太楼もダイワロイネットホテルさんのロビーで販売を行った。コロナ前のような集客はできていなかったが、竿燈を4日間実施できたことに意義がある。
この夏は「3年ぶりの○○」が多い。いろいろな行事、イベント、まつりがほとんど3年ぶり開催である。行動規制のない夏でいままで抑えられていてちじこもっていたエネルギーが一気に噴き出た気がする。やはり人間は密が好きなのである。会って、見て、触れ合って、コミュニケーションを図ることが人にとって大切なことである。リモートではできないリアルの素晴らしいところである。「100リモートは1リアルに如かず!」
秋田信用金庫の本店経済懇話会も3年ぶりに懇親会がキャッスルホテルで行われた。菅原理事長を囲んで深澤会長はじめ会員企業の経営者も笑顔でさまざまな情報交換を行っていた。異業種の社長さんと話しをするといろいろな気づきがあって商売のヒントをいただくことが多い。やはりリアルな乾杯は大事である。
お盆は3年ぶりに秋田に帰ってきた人たちが多かった。私の友人知人も秋田に帰って家族や仲間と親交を深めることができたようである。中学、高校の同期が榮太楼にもお菓子を買いに来てくれたりうれしい限りである。特にボンタ(石井くん)は毎回きてくれる。小武海君とも一献傾けることができ深い話ができて楽しかった。
秋田駅も久しぶりに活気にあふれていた。福楼はお盆3日間トピコ1階催事場で豚まんの販売を行った。秋以降に駅出店をめざしているのでいい宣伝とリサーチになった。福楼はブラウブリッツ秋田のナイターでも2日販売をしたが、アウエーのお客さんにも評判がよく秋田のサポーターのなかにはリピーターの方までできてきた。ブラウブリッツはなかなか勝利に恵まれず現在17位。もう少し勝ち点を積み上げておかないといけない。頑張れブラウブリッツ秋田!!
コロナ第7波が猛威をふるい感染者数は過去最多を更新し続けている。全数把握は無意味になってきており有識者と政府の間で協議されているが、まもなくコロナ対策の新しい指針が示される予定である。行動規制をせず社会経済活動をまわすとすればインフルエンザとおなじような対応に切り替えざるを得ないだろう。ワクチンだけでなく特効薬の早期承認が待たれる。商売の業績向上の特効薬もほしいところである。
今月は店頭では、あんみつとパイン大福が好評だった、さなづら、さなづらゼリー、さなづら葛ようかん、みかんゼリー、レモンケーキもよく動いた。秋に向かってまた作戦をたてて売り上げ増を図っていきたい。大雨とコロナに妨害された夏商戦だった。
夏の甲子園、ついに真紅の優勝旗が白河の関を越えた!仙台育英がチーム一丸となって勝ち進み準決勝で福島の聖光学院を退け、決勝では大阪桐蔭等の強豪を撃破して勝ちあがり上り調子の下関国際を破って東北勢初の優勝を果たした。素晴らしかった。140キロを超える投手5名をようし攻守バランスのとれた試合運びはさすがだった。須江監督の挨拶は感動的だった。「青春って密なので。でもそういうことは全部だめだといわれて。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。」「ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。」素晴らしい夏の戦いのドラマをありがとう!
24日でロシアがウクライナに侵攻して半年がすぎた。まだ戦争は長期化しそうである。世界全体に与える影響は拡大しそうである。国際社会がプーチンをとめなければ大変なことになる。台湾をめぐって中国の挑発も激しくなってきた。
世界の指導者に「さなづら」を食べて冷静になってもらいたい!
社長 小国輝也