2015年8月26日 水曜日 | No Comments »

全国的には今年も猛暑だったが、秋田は限界を超えるほど暑くはならず、大雨もふらず比較的すごしやすい夏だった。竿燈まつりも4日間天候に恵まれ全国津々浦々からお越しになった140万人のお客様が、竿燈まつりを堪能し感動の輪が広がったようである。東京経済大学の復興支援・東日本大会も約80名のOBや大学からの来賓が来秋し、大町ビルでの交流会のあと竿燈まつりを観覧席で楽しんでいただいた。はじめて竿燈をご覧になった方も多く、皆さん感動し大喜びであった。お帰りになってからも礼状や電話をいただき、私も嬉しかった。川村支部長を先頭に秋田支部のメンバーが準備をしてきたわけであるが、あえて大会を竿燈にぶつけたことが成功につながった。竿燈のもつパワーはすごい。史上最多279本の竿燈が出竿し、子どもたちの参加も増えた。少子高齢化でなやむ秋田であるが竿燈は右肩上がりである。竿燈の勢いであきたを活性化させていきたい。

大嶽部屋の合宿が昨年につづいて今年もにかほ市の土田牧場で行われた。大嶽親方をはじめ9名が1週間山の空気を吸いながらリフレッシュして稽古に励んだ。土田さんのファミリーには大変お世話になった。7日にはちゃんこをふるまったあと交流会が開催されよしもとの芸人のチェスの二人も参加してにぎやかな宴となった。合宿終了後9日にはユーランドホテル八橋に大嶽部屋一行が宿泊し、「大鵬道場大嶽部屋を励ます交流会」を開催した。東京から姉芳子と大嶽親方夫人のあゆみさんも駆けつけお盆前の日曜日であったが80名近い参加者が集まり、なごやかで盛り上がった一夜になった。司会(私)の盛り上げ方がよかった。相撲ウルトラクイズやじゃんけん大会で力士たちと楽しく交流できたようである。松村社長やユーランドのスタッフの皆さんには大変お世話になった。来年は大鵬の孫もデビューする予定になっており、大嶽部屋の注目度はますますアップしそうだ。大相撲の巡業は今年は18日に三種町で行われ大砂嵐は地元秋田の豪風とともに人気だった。相撲人気が高まって巡業の開催日数も増えている。大嶽部屋の力士たちの秋場所以降の活躍を期待したい。皆さん熱い応援をよろしく!

7月末にはトヨタ自動車東日本の大衡工場を視察させていただいた。新型シエンタ発売直後で活気が感じられた。自動車の製造ラインを初めてみたが、さまざまなセクションでいろいろな工夫がなされていて、目から鱗のことばかりで大変刺激になり勉強になった。見学後白根社長はじめ役員の方々と懇談させていただき光栄だった。「日本のものづくりの先駆者である世界のトヨタ」にあやかって栄太楼も菓子作りの革進をしていきたい。また「白松がモナカ」さんの本社と工場を視察させていただいた。大変お忙しい中、白松社長みずからご案内をいただいた。小豆を北海道の畑で栽培し、最中に使うもち米を作り、寒天を自社で作り、本当に原材料にこだわりおいしいお菓子を作り続けている姿勢に大変感銘を受けた。まさに「品質は語る」?白松がモナカさんのキャッチフレーズである。本物のお菓子はおいしい。白松さんありがとうございました。

お盆にはお世話になった故人で初盆をむかえた仏さまをまわって拝ませてもらった。菩提寺の本妙寺や親戚のお墓参りにも家族で行った。さまざまな縁で私たちは生かされていることを感じた。ご先祖様に感謝しながら日々是繁栄できるよう努力していきたい。

お盆に帰省した親友の佐藤元君と彼の教え子である、ノーザンハピネッツの新加入選手とファミリーで食事した。焼肉もうまかったが話が大変盛り上がった。ナイスガイである。彼の新天地での活躍を期待したい。GOGO TAKAHASHI!

ピンチヒッターで鶴の湯温泉のお菓子の販売にも行った。お盆中であったがさすがに鶴の湯さん、全国から宿泊や入浴のお客様がひっきりなしだった。ほとんどの方が写真撮影をするので私もときどきカメラマンになった。鶴の湯さんにいるといろいろな方と話ができて楽しい時をすごせる。

戦後70年の節目の年をむかえマスコミもさまざまな特集番組を放送していた。安倍総理も戦後70年談話を発表した。各方面に配慮したようで総花的な印象を受けた。いまの状況の中では精一杯の内容だった。終戦の日には天皇陛下からお言葉があった。心にしみいるお言葉だった。私の父敬二郎は二度にわたって召集され中国に派遣され8年間戦争の真っただ中に身を置き、終戦後生きて帰国することができた。断片的に私にも戦時中のことを教えてくれたが筆舌に尽くしがたい体験があったようである。父の戦友会である「離石会」が毎年旅館栄太楼で開催されていて、父が亡くなったあとは私が14年間離石会に参加させていただいた。父の戦友と友達になり、いろいろなことを教えていただいた。平成5年には2週間中国をいっしょにまわり、激戦の地でリンゴの植樹をしてきたこともある。生死をかけて戦ったかつての敵は皆優しくていい人たちだった。「戦争は人間を狂気にする。人間どうし憎みあってはいけない。悪いのは戦争をおこす国と一部の利権にむらがる権力者である。」永い間にわたって歴史は争いごとの勝者や時の権力者によって都合のいいように塗り替えられてきている。戦争を知らない世代がゆがんだ歴史教育によって他国への恨みや憎しみを増長させている現実がある。戦争は勝者をも敗者をも不幸にする。戦争は絶対に起こしてはいけない。今度は人類の滅亡につながるだろう。日本をとりまく状況は異様になってきている。中国、北朝鮮、韓国、ロシアそれぞれ指導者の思惑があるようだが、一つ間違うと暴発しかねない雰囲気になっている。集団的自衛権行使容認をふくめ国会での安全保障関連法案審議が国民の反対運動を喚起しているが、大事なことは戦争をさせないことである。「離石会」の皆さんが戦友会の最期に合唱する「大黄河」という歌がある。思い出しながら一部の歌詞を紹介しよう。「思えば渡河の激戦におおしく散りし戦友の血塩そめしはいずこなる 恨みは深し大黄河  友の墓標にぬかずきてかたきは俺がとってやる 誓いもあらたにふりむけば 夕日が沈む大黄河」 涙を流しながら歌っていた親父の顔が目に浮かぶ。戦争を知らない政治家たちに聞かせてやりたい。戦争はいかん。310万人の犠牲者のご冥福を祈るとともに平和な世界・日本を築いていこう!

秋田商業高校が80年ぶりに甲子園でベスト8に進出した。佐賀の龍谷、群馬の健大高崎を撃破し準々決勝で仙台育英に追撃およばず負けてしまった。成田翔投手、会田主将はじめ選手がチームワークよく頑張った。感動的な試合で甲子園では手拍子も巻き起こった。県民に勇気を与えてくれた。ありがとう!優勝は仙台育英を破った東海大相模だった。秋田の高校健児たちの今後の活躍を期待したい。成田投手はU18の日本代表に選ばれた。がんばれ!

全国高等学校PTA連合会大会岩手大会が盛岡で開催され全国から9500名が参集した。私も秋高伊藤校長先生たちと参加した。大会スローガンは「未来圏からの風をつかめー新時代を担う君たちとともにー」キャリア教育の推進などについて協議した。芝浦工業大学の村上雅人学長、映画監督の大友啓史さんの講演もあり有意義な大会だった。佐野元彦会長大活躍だった。夜は秋田県の交流会も盛会だった。

9月は9日から14日まで横浜高島屋で東北物産展が開催され秋田の代表として出店しどら焼きの実演販売を行う。和菓子の武石さんが出陣、私も陣頭指揮をする。ぜひ首都圏の方にご来場いただきたい。また三越伊勢丹では15日から全国20店で「どら焼きコレクション」と銘打ったイベントが展開され弊社の「焼きたてどら焼き」がご指名を受けた。バイヤーの方々が選んだ全国の美味などら焼きにエントリーされたわけである。大変光栄なことである。一菓入魂・気を良くしておいしいお菓子を創っていこう!!

社長 小国輝也

カテゴリー:社長通信 「輝進」