2011年5月30日 月曜日 | No Comments »

石巻に震災見舞いにお伺いし、福祉施設にお菓子をお届してきた。旅館栄太楼を廃業した際、石巻の森消化器内科の森先生が茶室又喜庵をお引き取り頂き立派な庭園を造られたが、この度の津波で一部床上浸水したものの無事だった。お伺いしたときには庭園の手直し工事に着手されており秋には素晴らしい庭が復元されそうである。森先生の御縁で石巻祥心会を御紹介いただき「ひたかみ園」など障害者の方々の入所する施設数か所をまわらせていただき、さなづら、どらやき、さくらゼリーをお渡しした。大変喜んで頂き逆にこちらが嬉しくなった。震災直後は本当に大変だったそうである。海に近い地区は壊滅的な状況でまだまだがれきの山で、たくさんの方々がもくもくと作業を続けておられた。胸が痛むと共に頭がさがる想いだった。被災した地区が広すぎるし復興には時間がまだまだかかるが、一歩一歩前進してきている気がする。できることから皆少しずつ頑張っていこう!石巻赤十字病院で患者さんたちのケアにあたっている秋田出身のミラクルガール大塚さんを激励して帰ってきた。全菓連青年部では秋に被災地支援の「愛の菓子運動」を行う予定である。

秋田信用金庫100周年記念の復興支援チャリティーミュージカルが文化会館で上演された。タイトルは「稲穂堂物語」、秋田の和菓子屋の娘が東京の洋菓子店でパティシエを目指していたが、父親が倒れ呼び戻され、危機的状況の和菓子屋の再建を跡取りとして託される。はじめはいやいやだったものの、3代目社長として祖母や菓子職人、同級生の秋田信用金庫の担当者たちの力を借りて、ヒット商品を開発していくストーリー。スイーツフェスタで稲穂堂の新商品「雪うさぎ」がグランプリに選ばれる場面では、感動して涙を流しているお客さんがたくさんいた。私もやばかった。実はわらび座の脚本家栗城宏さんや俳優さんたちが弊社工場を訪れ、私と鈴木工場長が取材に答えた内容がかなりミュージカルに反映されていた。「お菓子は甘いが菓子屋の経営は甘くない。」といった弊社東三郎元社長のセリフも使われていた。人と人との絆の大切さ、お菓子の持つ不思議な力が感じられる素晴らしいミュージカルだった。一回だけの上演ではもったいないという声も多かった。梢ちゃん役の主演の窪寺さんをはじめわらび座の役者さんたちは最高だった。ありがとう!「夢はつむぎあうものなんだ」

同じ日に映画「エクレール お菓子放浪記」の公開試写会も児童会館で行われた。出演した林隆三さんもかけつけスピーチをされた。戦中戦後震災孤児の男の子が感化院に入れられ苦労するが、刑事さんからもらったお菓子エクレールが忘れられず様々な逆境乗り越え成長していく姿が描かれている。小説家西村滋さんの自伝的作品である。こちらも大震災後の今にも通じる感動的なストーリーで、お菓子は人々を元気づけ笑顔にすることが伝わってくる。宮城県を中心に東北管内で撮影が行われたがメインロケ地は石巻市であり、映画にでてくる劇場や河川敷はあとかたもなくなってしまった。7月から全国の映画館等で順次上映される予定である。ぜひたくさんの人に観てもらえるように応援していきたい。「お菓子はやさしさを運んでくる。」未来に残したい、子供に伝えたい、お菓子が紡ぐ希望の物語である。現実の「栄太楼物語」も人々に感動の渦を巻き起こせるように頑張っていこう!

JFMの全国放送「フラワーズ」の電話取材があり、出演した。パーソナリティーは真木ひろかさん、新スイーツ「わころん」の話題だった。わころん開発秘話やわころんおいしさのポイントなどについて話をした。話題性のあることにチャレンジして、その情報を伝えていくことは大事なことである。フラワーリポーターを仰せつかって光栄だった。さらにわころんの輪を広げていきたい。 

親友の千葉利昭君が理事長をつとめる千成会がフォンテ秋田に遠藤歯科クリニックを移転オープンさせ、披露祝賀会が行われた。旭北歯科医院ともども患者さんも増え、訪問介護事業順調で千成会は活気に満ちている。千葉先生は実業家歯科医である。お菓子はいつも栄太楼、本当にありがたい。

ゴールデンウィークは後半いくらか個人客が動いたものの旅行会社のツアー客や新幹線利用客が激減し観光客は少なかった。船井総研の鈴木さんが弘前の帰り、秋田によってくださりさまざまな情報交換をさせていただいた。菓子業界も震災後伸びているところとだめになってきているところが二極化しつつあるようである。日本人の価値観や考え方が変わってきている。何を誰にどのように販売していくのか、店のポリシーとセンスが重要である。大量生産、大量販売の時代は終わった。どんなシーンでどういうふうにお客様がお菓子を召し上がるのか考えながら、商いを深化させていきたい。

秋田商工中金ユース会の研修会が夏瀬温泉都わすれで開催された。昔田沢湖で生息していて絶滅したとおもわれていた国鱒が昨年山梨の西湖で見つかったが、国鱒の研究でくわしい三浦さんから、講演いただいた。都わすれの佐藤専務にお世話になったが、スタッフのみなさんの気配りが素晴らしかった。

秋大附属中PTAの役員会と附属四校園のPTA連絡協議会が相次いで開催され、情報交換をおこなった。今4番目が附中2年生在籍中で、4人の子たちがお世話になったので合計18年間附属PTAにかかわりがあり、私の頃もあわせると29年間縁があることになる。附中精神は「自発、創意、責任」である。私も原点に帰って頑張りたい。

秋田県観光連盟理事会・総会が開催され、永年勤められた渡邉靖彦会長が退任され、齋藤善一さん(羽後交通社長)が新会長に就任した。観光業界、旅館ホテル、飲食業は震災後本当にきびしい状況におかれている。まずは秋田県内の宿泊優待事業などで需要喚起を図っているが、早く福島原発問題が落ち着いて、遠方からも観光客を呼び込めるよう官民一体となって仕掛けていく必要がある。渡邉会長ありがとうございました。

竿燈まつり実行委員会では、宮古、釜石、多賀城から被災者1600名を竿燈まつりに招待することに決めた。穂積市長の英断である。今年の竿燈はおおいに盛り上げていきたい。よっしゃ司会者輝もはりきっていくぞ!

東京でのお菓子の増売を図るべく、ジャパンフーズシステムさん高島屋さん等をセールスに回ってきた。東北復興支援で岩手、宮城、福島のお菓子はすごい売れ行きのようである。「鴎の玉子」「萩の月」大人気だった。秋田も蚊帳の外にならないように愛想よくずうずうしく売り込んでいきたい。復興支援にはまず自分から元気出していこう!

弊社株主総会では減資と増資を行い財務面の強化をすることになっている。水ようかんをはじめ夏のお菓子もラインアップした。おおいに攻めに転じていきたい!

大相撲技量検定場所、なんとも盛り上がらなかったが横綱白鵬が7連覇を達成した。秋田の華王錦が新十両昇進を決めた。来場所以降の正常化と盛り上がりを期待したい。

きょうは大鵬親方の71歳の誕生日、白鵬関たちがお祝いの会を開いているようである。

                                   社長 小国輝也

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