今月も雨やぐずついた天候の日が多く、新緑が美しい季節を迎えているのにすっきり五月晴れの日が少ない。農家の方々も困っているようである。コメ不足がつづいているので、秋に豊作にならないと大変である。米価が昨年の二倍を超える状態がつづいており、政府は備蓄米を放出したが効果がみえず、農林水産大臣が「米は買ったことがなく、いつもいただいているので、売るほどある」と不謹慎な発言をして更迭された。日本の農政をしっかり建て直す必要がある。
一俵あたりの米価は弊社が創業した1883年が2円50銭、わたしが生まれた1963年が約5000円、1983年が約18000円、そして昨年が約25000円、現在が約48000円である。現在の値上がり幅が大きく問題になっているが、40年近く少しづつしか値段が上がらなかったのがなんとなく低迷する日本を象徴している気がする。抜本的な物価高対策を早急に望みたい。
弊社は一年半ぶりに主な商品の価格改定を20日より実施した。さなづらが一枚150円、どら焼きが250円、赤まん青まんが160円‥などである。今のところお客様からは「高くなったわね」という声は届いていない。お菓子のおいしさや価値をきちんと伝えて引き続き榮太楼をご用命いただけるように努力していこう。
みるく饅頭どっこいしょは季節限定バージョンとして抹茶みるく(180円)を新発売した。定番のみるく饅頭とセットでおおいにアピールして知名度をあげ秋田の代表銘菓に育てていきたい。
あんぱん焼きは期間限定で復活した。NHKの朝ドラの「あんぱん」も人気がでているのであやかってヒットさせたい。
また、商品の絞り込みもおこなっている最中である。昔からのおなじみの銘菓である「矢留の香り」「おしゃべりっこ」「秋田ミルフェ」も当面休んで、小物ケーキの販売も休止する。クリスマスケーキは例年どおり販売予定。和菓子も茶席用の干菓子はやめて、予約でお受けできるときは上生は製造することにしている。「さなづら」「みるく饅頭」「赤まん青まん」「どら焼き」「ゼリー類」の5グループのお菓子を強化して重点販売していきたい。菓子業界も大変厳しい環境で戦国時代の様相を呈している。まさに榮太楼・桶狭間の戦いである。相手が強くても知恵をだして勝てるように頑張ろう!
いとく自衛隊通り店は6月2日で営業を終了して撤退し、委託販売に切り替えることにした。平成27年3月のオープン以来ご愛顧いただいたお客様には感謝したい。いとくさんにはいろいろお世話になっている。このあとも報いることが出来るように努力していきたい。
会社の健康診断は毎年、白根病院さんにお世話になっている。今年の健康診断でまた逆流性食道炎と診断され、食道炎の薬を一カ月飲み始めた。ほかには異常なしでホッとしている。首や肩のひどいこりや疲労感のことを話したら年齢的なものとストレスと言われた。散歩だけでなくストレッチやストレス解消を心がけたい(笑)
秋田ノーザンハピネッツは今期最終戦で群馬に劇的な逆転勝利を収めたものの、28勝32敗でチャンピオンシップ進出には及ばなかった。下位のチームに負けたり数点差で勝てなかった試合がけっこうあり、もう少し頑張ればあと10勝くらいは勝てそうである。前田ヘッドコーチはいじめ選手のみなさんも悔しい思いをしたと思うが来期に向かってさらにバージョンアップして強いハピネッツを目指していってほしい。宇都宮戦ではいちご大福、群馬戦では柏餅や王鵬どら焼きを中心に販売しソウルドアウトしてお客様にアピールすることができた。ハピネッツとともに秋田を盛り上げよう!GOGO榮太楼!!シーズン終了後には弊社に中山選手と金久保選手が挨拶に来てくれた。これからも頑張ってほしい。
ブラウブリッツ秋田はここのところ負けが込んで、J2の19位でJ3降格圏内に甘んじている。試合の内容は悪くないので、得点力をアップして何とか勝ち点を積み上げていってほしい。このあとの八橋でのスタジアム建設にむかって気運を盛り上げていかなければならない。
「秋田は何もない」―とんでもないタイトルのわらび座ミュージカル常設公演30年記念作品の初日を観てきた。
主人公のバッケはじめ登場人物のあきた愛あふれる素晴らしいミュージカル。竿燈まつりもでてきておおいに見せ場がありーモアに満ちていたが、感動的な場面もあって思わず私は涙がチュチュ切れそうになってしまった。さすが内館牧子&わらび座のコメディ最高!内館さんの脚本はずば抜けている。
JKありさ役の川井田南さんの演技もすごくよかった。彼女は以前、東海林太郎物語では奥さんのシズを演じていて、私もそのご縁でよく知っている。本人から礼状がきて「秋田を元気に!と精力的に社会活動されている輝也さんに観ていただけて光栄です。舞台もお菓子も同じ生モノなので更にパワーアップさせます。何度も遊びにいらしてくださいね」と書いてあった。心意気に感動した。わらび座の役者さんたちはみんな素晴らしい。あのオーラで秋田や世界を明るく元気にしてほしい。ぜひ全国のお客様に多数あきたにきてわらび座の観劇を楽しんでいただきたい。今年の11月までのロングランである。みなさんもよろしく!
秋田県菓子工業組合と菓子工業組合秋田支部の総会をホテルメトロポリタン秋田で開催した。昨年はスイーツフェスタを実施して、秋田のお菓子の魅力をアピールしたが、イベントの損益的には厳しかった。菓子業界を取り巻く環境は大変であるが、地元秋田の菓子店がさまざまな情報交換をしながら、それぞれの経営にフィードバックして商売繁盛できるようにしていきたい。
今月30日から6月14日まで北海道・旭川で菓子博覧会が開催される。秋田でも昭和40年に開催しているが菓子業界のオリンピックのような祭典である。秋田のメンバーで旭川に行って視察をしながら会場では秋田県の宣伝をしてくることになっている。
牛島地区町内会連合会総会にお招きいただき、「大鵬 王鵬 夢道鵬」と題して1時間ほど講演をさせていただいた。町内会長さんたちなので大鵬をよく知っている世代の方が多く、質問もでてけっこう盛り上がった。みなさん王鵬たちを秋田の孫のように思って応援していただきありがたい。
大相撲夏場所、王鵬は12日目おわって4勝8敗と負け越し。琴桜や豊昇龍を撃破して3連勝スタートから7連敗してしまった。高安戦で左手の指を怪我したようである。残り3日間、頑張って次の場所につなげてほしい。弟の新十両・夢道鵬も5勝7敗。前半いい相撲だったのでここからラストスパートを期待したい。兄の納谷は勝ち越した。頑張れ大嶽部屋の力士たち!!
場所前、東京ロイヤルパークホテルで開催された、王鵬関関脇昇進祝賀会は約420名が参加して盛大だった。私も王鵬関、桂文枝さん、コシノジュンコさんたちといっしょに鏡開きをさせていただいた。王鵬からも「さらに精進して上をめざして頑張るのでご支援ご声援をお願いします。」と力強い挨拶があった。ファイト!!
夏場所は大関大の里が12戦全勝、横綱豊昇龍が3敗に後退。大の里がこのまま優勝して横綱昇進をきめそうな勢いである。若隆景も怪我から完全に復活してまた強くなった。大栄翔、霧島との大関争いである。王鵬もここから来場所以降ギアをあげていってほしい。将来は大の里対王鵬の横綱どうしの結びの一番が見たい!
社長 小国輝也