2024年8月16日 金曜日 | 輝進VOL341 はコメントを受け付けていません

6月は晴天に恵まれる日が続き、秋田はすがすがしく緑が美しい季節を迎えている。東北地方はかなり遅れて23日に梅雨入りになった。昨年のような大雨被害がおきないことを祈りたい。

今月もさまざまな食品の値上げラッシュで、お客様の財布のひもが固くなりスーパーの食品売り場はもちろん観光土産品の売り上げも昨年に比べると芳しくない状態が続いている。菓子の売り上げも4月以降苦戦している。お客様がなんとしても欲しいと思う菓子を創って、それをタイムリーにお伝えしていくことが求められている。シン社長とシン尾形がガチンコの努力をしてみんなとベクトルをあわせて前進して、New榮太楼を創造していきたい。

カフェオレ大福も始まり、店頭では人気がある。水ようかん、水まんじゅう、グレープフルーツ羹もあたらしく発売になり、店頭はにぎやかになった。水まんじゅうは白あんで外側はピンク色でいままでにないルックスである。彩りがいいと店も明るくなる。店頭でお客様を飽きさせずに繰り返し頻度よくご来店いただけるように、手を変え品を変え季節商品の投入サイクルを短くして、躍動感あふれる店創りをしていく予定である。

青梅をいれた梅ゼリーもまもなく発売になる。さなづらゼリー、さなづら葛ようかん、水ようかん(こし)、水ようかん(抹茶)、みかんゼリーとセットにした「わがままセット」としてこの夏の一押し商品として販売していきたい。竿燈諸越は、和紙であえて包まずに中身が見えるバージョンをつくり「つまんでもろこし」としてお試しセットとして販売する。秋田県立美術館の喫茶で大人気の生もろこしは「あきたこまち(生もろこし)」というネーミングで光風舎の喫茶と榮太楼トピコ店で限定販売する。

そしてここ数年研究開発してきた乳菓がついに完成した。まもなく「ありがとう・ミルクまん」としてお試し販売を開始する。7月下旬には新銘菓「○○○」として大々的に売り出す作戦である。竿燈まつり前にはデビューさせて旋風を巻き起こしたい。
来月はパリオリンピックも開催されるので、バドミントン女子ダブルスで出場する。ナガマツペア応援どら焼きも販売する検討をしている。北都銀行のナガマツペアには是非頑張ってほしい。東京オリンピックにつづいてのオリンピック出場である。ふたりの大活躍を祈念したい。

幸町店も今月末に店内のレイアウトを変更しプチリニューアルをおこなう。工場隣接の店のよさがでるように、和菓子洋菓子ともに幸町店での店頭販売を強化したい。さしあたっては幸町限定の塩豆大福と夏の涼菓を販売していく。

南通り店はイートインコーナーの認知度があがり、来店客数が増え、えいたろうだんご、ソフトクリームも人気である。22日からは夏限定メニューの「あんみつソフト」(550円)の販売を開始し、まもなく冷やしみたらし団子も始まる。来月で水害被害から1年になるが、リベンジの気持ちでお客様に感謝の気持ちを込めながら、お店を繁盛させていきたい。世のため人のため秋田のためにさらにギアをあげて頑張っていこう!
豚まんの福楼は外販強化している。プレステージさんでの販売やブラウブリッツ秋田での販売も常連になり、福楼の認知度もあがってきている。とはいえ暑くなってくると売り上げがあがりにくいので工夫しながらローコストオぺレーションを徹底していきたい。
先日、山葡萄の情報交換をかねて岩手県を回ってきた。久慈の沢菊さんに立ち寄り社長さんとお話をし、野田村、葛巻を訪問して、山葡萄の全体的な動向とこの秋の収穫の見込み等をお伺いすることができた。ここ2年間は山葡萄の収穫量が少なかったことに加え、山葡萄を使ったワインを醸造するワイナリーが全国的に増えているようである。榮太楼もよりよい山葡萄を使い、「さなづら」はじめ山葡萄商品の品質向上と売り上げ増進を図っていきたい。野田村で試飲させてもらった山葡萄液は酸味、苦み、余韻が素晴らしかった。近い将来、山葡萄を使った「プレミアムさなづら」もしくは「社長の最高推しさなづら」が世に出るかもしれない。乞うご期待!
千秋公園の八幡秋田神社の例祭が執り行われた。すがすがしい風が吹き鳥がさえずる中での神事で、巫女の舞、獅子舞もあり身も心も洗われたような気がした。毎朝の散歩では必ず八幡神社、雄柳龍神、与次郎稲荷を参拝しているが、例祭の雰囲気は格別である。ご利益があるように日々精進したい。

5月末には秋田県観光連盟総会がメトロポリタンで、秋田県観光土産品製造・卸協議会総会が無限堂で、秋田県洋菓子協会総会がキャッスルホテルで開催された。観光連盟では参加者記念品として「つまんでさなづら」をご用命いただいた。まだご存じない方も多かったのでおかげでよい宣伝になった。アフターコロナ、大都市圏や人気観光地は大勢の観光客やインバウンドの外国人が押し寄せオーバーツーリズムが問題になったりしているが、残念ながら秋田は蚊帳の外の状況が続いている。人を呼び込んで栄える秋田を創造するために官民一体となって、オール秋田で誘客を図っていかなければならない。菓子業界も土産品業界も消費者のマインドやライフスタイルが変わった今、ほんとに欲しいものや必要なものしか買わない状況が続いているので、商売も発想とやり方の転換が必須になっている。

秋田高校同窓会総会がキャッスルホテルで開催された。記念講演は私の同期(昭和57年卒)の江口満君だった。江口君は3月まで海上保安大学校の校長で、40年以上にわたる海上保安庁勤務の経験をもとに「日本を取り巻く海洋安全保障の実態と海上保安庁の活動」と題して講演をおこなった。大変興味深い話で皆さんが聞き入っていた。これからさらに日本を取り巻く国際情勢は危機感が高まっていきそうである。日本も真剣に防衛策を講じていかねばならない。同期のメンバーも参集して江口君にエールをおくった。
ホテル臨海オーナーの金子仲治さんがご逝去された。(享年85歳)
先代のころからお世話になり、「畳を愛する会」の会員でもあり、昔は研修旅行にもよくご一緒した。いつも笑顔の絶えないおだやかな方だった。ご冥福をお祈り申し上げます。

社長 小国輝也

カテゴリー:お菓子