今月は15日すぎに雪が降って秋田市内も積雪が増えたものの、雪かきに往生するほどは大雪にならずちょうどいい程度のホワイトクリスマスになった。サンタもトナカイの機嫌がよかったので無事にケーキを配る任務を終えることが出来た。クリスマスケーキははじめ予約状況が芳しくなくどうなることかと思ったが、火事場のバカ力でみんなで追い込みセールスをかけて数字を上乗せすることができた。
アイテム数を過去最少に絞り込み、生クリームの4号をラインアップしたところやはり4号を選ぶお客様が多くなった。原材料が軒並み高くなり、特にいちご、卵、チョコレートが尋常でない価格になったため販売価格も1割強前年より高めになった。消費者の節約志向が強くなってきており菓子業界にとっても大変厳しい環境になっている。クリスマス商戦も全国的にあまり盛り上がらなかったようである。24日にはNHK秋田が取材にきてくれて工場でケーキの制作状況とサンタがケーキを運ぶ場面、南通り店の販売風景をとってニュースで報道してくれた。昨年に続き1時台の列島ニュースで放送されたので私の友人知人もけっこう見てくれたようである。石田鮎美さんありがとう!お客様に榮太楼の美味しい菓子をまっさきに選んでもらえるようにケーキだけでなく和菓子洋菓子をどんどんアピールして売り上げを伸ばしていきたい。年末商戦もいよいよこれからだが、さなづら、干支どら焼き、どっこいしょーどっこいしょを中心にお土産ギフトを強化していきたい。
全国的にインフルエンザが猛威をふるっており、クリスマス時期に本社のスタッフが相次いで罹患してしまった。連携プレーでみんなが頑張ってくれてなんとか乗り切ることが出来た。コロナウイルスもまだくすぶっているようである。年末商戦十分気を付けながら、体調管理をして頑張っていこう。
この時期になっても秋田市内でくまの出没が相次いでいる。いとく土崎港店に熊が入り込みスタッフの男性が鉢合わせになって怪我をし、熊は55時間にわたって店内に籠って全国ニュースにもなり、大騒ぎになった。ようやく捕獲され駆除されたものの、いとくさんも大変だった。熊はスーパーの中でいろいろなものを食べあさっているのではといった憶測があったが、バックヤードにほとんどいたようで店内の被害はそれほどなかったようである。1週間後に再オープンしたときは大館からもたくさんお客様が土崎店まで買い物におこしになっておりいとくさんはお客様に愛されているなと実感した。私もお伺いして伊藤会長はじめ幹部の皆様に挨拶してきた。アーバン熊がふえている。官民一体となって対策を強化していきたい。県外から熊の駆除について電話クレームが殺到し、佐竹知事は「あまり悪質なクレームにはあなたのところに熊を送るといって電話を切る」と県議会で答弁してこれもまた全国ニュースになった。年末も国道13号沿いの仁井田の自動車整備工場に熊が入り込んだ。生態系もおかしくなってきている兆しかもしれない。
秋田県菓子工業組合主催で秋田市文化創造館を会場にして開催した「あきたスイーツフェス」タはかなりのお客様が来場され大にぎわいだった。お菓子の持つ魅力はまだまだ健在でスイーツの集客パワーは大きい。全県のさまざまなお菓子がお得に買える物販コーナー、和洋菓子の実演、ケーキとどら焼きと飲みものセットがお得に楽しめるティーセットのコーナーも人気があり、お子様向けのお菓子の体験教室も評判がよかった。表千家、裏千家の皆さんにご協力いただいたお茶席コーナーもなかなか雰囲気がよかった。和菓子協会、洋菓子協会の会員もふくめて秋田の菓子店のスタッフが協力してイベントを成功させたことは素晴らしいことだった。弊社からも2日間手伝いスタッフが参加したが、いろいろなお店の人たちが協力してまたさまざまな情報交換もできたことは収穫だった。消費者に対しても秋田のお菓子の美味しさや菓子店の魅力をアピールできた。県外資本の菓子店やコンビニスイーツにかなり市場が侵食されているが、お取引業者の皆さんもふくめて知恵をだして秋田の菓子業界を元気にしていきたい。
大宮駅で今年2回目のあきた産直市が開催され参加した。前半は福岡常務が行き、後半は私がリリーフして販売した。前回は連日35度超えだったが今月は冬ではあるが大宮は13度前後あり、駅は12月ということもあり終日賑わっており、売り上げ予算は達成することができた。さなづら5枚入り、生どら焼き、みるく饅頭をメインに販売したが、赤まん青まん、秋田ミルフェも人気があった。あいかわらず「若返りまんじゅう」の泉栄堂さんが販売力が強く、稲庭うどん、いぶりがっこも一緒に販売しておりお客様に対する訴求力があった。売り方・おすすめの仕方を研究して榮太楼も販売力を強化していきたい。首都圏での売り上げを増やし、秋田に外貨を獲得していきたい。
猿田和三元副知事をゲストにお招きして、秋田県観光土産品製造・卸協議会の忘年会を無限堂で開催した。19社が参加して今年の商売の状況や観光客の動向等について前向きな情報交換をした。猿田さんはまさに秋田のトップセールスマンとして秋田の売り込みに尽力してきた。来年の秋田県知事選挙に立候補予定である。さまざまな閉塞感があるあきたの現状を打破し、秋田を元気にする満塁サヨナラホームランを期待したい。頑張ろうAKITA!!!
今年を象徴する字が「金」になった。「金」が選ばれるのは5度目だそうである。オリンピックの金メダルラッシュ、裏金問題に揺れた政治の混迷、能登半島地震の被害から立ち直るための災害見舞金、まさにゴールドに値する大活躍をしたドジャースの大谷翔平等々のニュースが今年を代表する出来事になっている。
物価高が続き、消費者の財布の紐は固くなりなかなかお金を使うことをためらう場面が増えている。最低賃金も急激にあがってきているが消費者の可処分所得は増えていない。地方の中小企業も生き残りをかけて大変な戦いを続けている。ウクライナとロシアの戦争やガザ地区の紛争も収束しそうにない。アメリカはトランプ大統領再登場、韓国は大統領が弾劾され、国際情勢はかなり緊張の度合いが高まっている。日本を取り巻く環境は厳しさを増している。こういうときこそ美味しいお菓子を食べて、世界の指導者たちには平和を希求する政策を推進してほしいものである。お菓子は笑顔の源である。榮太楼サービス綱領に謳っているように、おいしい楽しいお菓子作りをモットーにひとびとに夢と希望を与え続けていきたい。これが榮太楼の使命である。
菓子業界も厳しい経営環境が続くが、従業員の皆さんとスクラムを組んで、来年こそは榮太楼丸を完全黒字化して本格的に再生していきたい!
いろいろ苦しいこともあり熟慮した龍年だったが、巳年は一皮むけて商売繁盛の一年にしていきたい。みなさんよいお年をお迎えください!
社長 小国輝也