2021年8月6日 金曜日

今年は空梅雨だった。11日深夜に秋田市では観測史上最高の集中豪雨に見舞われ、これは大変と思ったら、それが最後の雨で16日には東北は早々と梅雨明けになった。いきなり真夏になり、連日30度超えの猛暑になっている。熱中症で搬送される人も増えている。このギラギラした夏はコロナとの闘いに加え暑さ対策もしっかりしていかなければならない。気持ちをしっかりもってみんなで協力して乗り切っていきたい。熱海では大雨の影響で地滑りがおきて甚大な被害に見舞われた。地球温暖化の影響で日本の気候も変化し、さまざまな災害が起きるようになってきた。人類全体での対策が急務であるが、個々人が最大の注意をしながら暮らしていく必要がある。

店頭では、パイン大福やあんみつを重点販売している。暑さのためか、水ようかんやさなづらゼリー、今月の重点販売商品の生どら焼きの動きもいい。観光客や帰省客が少ない夏になりそうだが、昨年よりは人が動くことを期待して、知恵を絞っていきたい。知事は「よぶな!いくな!くるな!」ばかり連呼しているが、行政としてもっとやるべきことがあるように思う。

福島県白河の大黒屋社長古川さんがご子息をつれて秋田に挨拶にお越しになり、久々にお会いしていろいろ情報交換した。古川さんは全菓連青年部の部長として、菓子業界の若手代表として活躍し、私も当時東北北海道担当副部長になったり、中身の濃いお付き合いをさせていただいた。秋田の星辻神社で販売され大人気のだるま最中は大黒屋さんの銘菓である。跡継ぎになるご子息はまだ大学生で親子ではじめての菓子業界視察ツアーだったようである。地域に根差した菓子店は強い。わたしも意を強くした。これからもさまざまな交流をしながら切磋琢磨していきたい。わたしの長男・紀敬も六本木で「菓子の記録帖」の店長をしているが、この大変革の時代を乗り切っていくことはいい勉強になるだろう。

FM秋田の番組審議会の有志で船木社長を囲んでの懇談会を土崎の「壹しん」で開催した。貸し切りの空間で越中谷会長セレクトの美酒を飲みながらかなり有意義な情報交換をすることができた。コロナの影響でさまざまな業界が影響を受けているが、アフターコロナを見据えていろいろアクションを起こしていくことが大事である。

秋田県観光土産品製造・卸協議会の総会が無限堂で開かれた。来賓として秋田市の新出産業振興部長をお迎えし、特別会員の秋田空港ターミナルビルの前川社長、秋田ステーションビル株式会社の井上社長も参加され、総会のあとの意見交換では、観光業界の現状を踏まえてかなり生々しい話をすることができた。まだまだ厳しい環境で推移しそうであるが、みんなでスクラムを組んで行政の力もかりながら活路を見出していきたい。

農家のパーティネットワーク(秋田男鹿潟上地場産品活用推進協議会)の幹事会が秋田市役所で開かれ、今年度事業について協議した。県外でのイベントや販促活動はまだ制限されそうだが、できることを着実に積み上げ秋田の産品の販路拡大になるように事業をおこなっていきたい。ECサイト「秋田づくし」は内容を一新して、月末から再スタートすることになる。国からのコロナ対策の助成金の状況にもよるが、秋以降に割引や送料無料などのキャンペーンができれば弾みがつくと思う。

CNA秋田ケーブルテレビで竿燈が中止になったことに伴い、特別番組を制作することになり、私のところにも取材にいらして、MCの本間さんや福田さんといろいろお話をさせていただいた。竿燈は江戸時代の宝暦年間から、「ねぶり流し」と言われ五穀豊穣と邪気払いの行事として、秋田の町の夏の風物詩として行われてきた。今年も2年続けてイベントとしての竿燈まつりは中止のやむなきに至ったが、ルーツである「ねぶり流し」の精神に基づいて町内ごと神事や行事は行ってほしいと思う。祖先を敬う送り盆の行事である竿燈は子供たちが郷土秋田に対する誇りを感じ、将来に夢と希望を抱いてモチベーションをあげることのできる機会でもある。伝統を継承しつつ今こそ「ねぶり流し」でコロナを一掃したいものである。わたしは30年間竿燈まつりの総合司会を務めてきたが、竿燈は毎年出竿本数も増え、子供たちの参加数も増え、右肩上がりである。明るい秋田の未来を創造するためにも竿燈の絆をつないでいきたい!

大リーグの大谷翔平選手は今シーズン二刀流の大活躍でホームラン数は現在34本を打ちトップを独走している。オールスターではバッターと投手の両部門で選出されアメリカでは大谷フィーバーが起きている。大リーガーたちからもサインを求められていた。日本でも毎朝大谷の活躍が報道され国民は勇気づけられている。選手としての活躍はもちろん素晴らしいがどんなときでも笑顔をたやさず全力で頑張る姿は素晴らしい。「あっぱれショウヘイ!!!」
東京等での緊急事態宣言に伴い、西村経済産業大臣らから「金融機関から飲食店への指導」「税務署から酒販店への協力要請」といったとんでもない政策がだされたが、国民から総スカンで取りやめになった。政治家や官僚は飲食・観光業界が今どんな状況に置かれているか現場の声をよく聞いて国民の心情に寄り添った実効性のある対策をうっていくことこそが大切である。「お菓子を売っては困るから菓子屋に砂糖の供給をしないように」などと言われたら、うちも明日からお手上げである。政治屋の数を激減させたほうが世のためになると思う。

大相撲名古屋場所、大嶽部屋の王鵬は十両西12枚目で10勝5敗。四つ相撲でも光る取り組みがあり相撲の幅が広くなった。来場所は新入幕めざすチャンスである。幕下の夢道鵬は3勝4敗負け越し。三段目の鵬山は4勝3敗と勝ち越した。大嶽部屋力士は8人が勝ち越した。幕内は横綱白鵬と大関照ノ富士が千秋楽に14戦全勝どうしで対戦し、白鵬が勝って45度目の優勝を決めた。6場所休場からの復活と勝つ執念はすごいが、見苦しい張り手やエルボーのような肘打ちは下品としか言いようがない。正代戦でも仕切りから大きく離れた立ち合いをしたり、横綱としての品格はない。照ノ富士は本当に安定した取り口で強かった。怪我と病気で序二段までおちて這い上がりついに横綱昇進を決めた。素晴らしい。「不動心を心掛け」といった伝達式での口上も良かった。新横綱として角界を引っ張っていってもらいたい。他の力士がふがいなかった。王鵬と同期の豊昇龍は10勝をあげて技能賞を受賞した。王鵬には早く追いついてもらいたい。これから1年くらいで大相撲の勢力図は大きく変わりそうだ。

社長 小国輝也

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