2024年9月13日 金曜日

8月3日竿燈初日にあわせて新銘菓「みるく饅頭 どっこいしょ~どっこいしょ」がデビューした。5年ほど前から構想して作ろうとしていたあたらしい乳菓(ミルク饅頭)である。最初は「久保田の月」とか「夢うさぎ」といった菓名を考えていたが、工場の尾形君たちが永年社長が竿燈まつりの司会をやって「どっこいしょ-どっこいしょー」の掛け声をかけているのでそのままの名前がインパクトがあっていいのではと提案してくれて、まさにそのものずばりの名前になった。パッケージができたのが1日でギリギリ間に合わせての新発売になり、2日にマスコミに私がプレスリリースにいき、さっそくAKT、FM秋田、魁新報で取り上げてくれてお客様にPRすることが出来た。いつもギリギリであるが榮太楼も運がいい。

榮太楼直営店6店舗と、アトリオンの物産振興会、いとく各店で販売開始したところ、あっという間に初回分が完売になり、竿燈期間中からお盆にかけて1万個が完売になる好スタートを切ることが出来た。小さな子供からお年寄りまで老若男女とわず評判がいい。竿燈初日の朝の八幡神社の神事のあとにも竿燈会役員や知事、市長にも召し上がっていただいたが皆さんから食べやすく美味しいといったお褒めの言葉をいただいた。一度食べた方からのリピート率が高いので、これはうまく育てていけば久々の大ヒット商品になる予感がしている。赤まん青まんは蒸し饅頭で食べやすく美味しいが日持ちが夏季3日間で全国的に増売するには限界があるが、ミルク饅頭は14日の賞味期限で生産効率もよく売れれば売れるだけ増売することが出来る。さなづらに次ぐ商品にして秋田を代表する菓子にできるように力を入れていきたい。

さなづらもこの夏は昨年にも増して大いに売れて、工場は毎日さなづらの製造に追われ、朝作ったさなづらが夕方にはなくなっている日が続いた。7月のストック体制が甘かったとはいえ、夏にこれだけさなづらが動いてくれて嬉しい限りである。工場スタッフはじめ販売スタッフの皆さんありがとう。

昨年のパッケージリニューアル以降新しいお客様を増やしてこれたことが大きい。7月のABS「エビステ」で取り上げられさなづらの新しい食べ方の提案PRができたことも大きい。昨年ほどではないものの秋田も暑い夏で連日30度こえていたのでゼリー類の売り上げも好調だった。さなづらゼリー、さなづら葛ようかん、みかんゼリー、水ようかん(こし、抹茶)、梅ゼリーをセットした欲張りセットの動きも良かった。スーパー等では物価高の影響でお客様のお買い上げ単価が低く、苦戦したお盆商戦だったという話もあったが、弊社はほぼ全店で昨年の売り上げをうわまわりそうである。この勢いで9月以降の秋商戦も波に乗っていきたい。

南通り店の焼きたてのえいたろうだんごやソフトクリームも認知度が高まり8月も好調だった。幸町店の塩豆大福、生クリームあんぱん、杏仁チューチューもひそかに人気がでてきてリピーターも増えてきた。知恵をだして製造と販売が連携してお客様を増やしていこう!

竿燈まつりは4日間とも晴天に恵まれ最高のコンディションだった。昨年よりも観覧席の売り上げも良く122万人の人出だった。竿燈本部や司令塔からみていても添乗員やガイドさんが旗を持って歩いているツアーのお客様がかなり戻ってきたのが感じられた。欧米系の方もふくめ海外からのお客様もかなり見受けられた。今年の出竿本数は263本で、新型コロナ前の本数に近づいた。夜空に揺らめく光の稲穂の競演はあきた竿燈まつりにいらしたおおくの皆さんを魅了した。スケールの大きさ、竿燈の美しさ、竿燈演技の指し手の技やこどもたちもふくめた竿燈会のみなさんの一生懸命さが観光客の琴線に響いたと思う。永年司会をしているが、今年は竿燈会場での竿燈会とお客様の一体感が素晴らしかったように思う。竿燈まつりが続く限り秋田は消滅することはないと確信している。「どっこいしょーどっこいしょー」
竿燈妙技会は大若規定演技は柳町、大若自由演技はJR東日本が優勝した。JR東日本のメンバーには弊社スタッフのご子息がいる。おめでとうございます!各団体の妙技会に挑む熱量はすごいものがある。個人戦,お囃子、小若の部でも素晴らしい妙技が繰り広げられ、年々竿燈のレベルもあがってきている。
8日に宮崎県で大きな地震があり、気象庁から東南海巨大地震注意がはじめて発令された。その後お盆にかけて想定されるエリアでは警戒態勢がとられ国民も地震に対する準備体制を整えた人が多かった。いま直ぐとは限らないがいずれ近いうちに大地震が起きる可能性が高まっている。

またお盆前半は岩手、秋田、青森に台風5号が上陸し、後半には首都圏が台風7号による暴風雨に見舞われた。繁忙期に飛行機や新幹線もダイヤが乱れお盆の人の移動に大きな影響が出た。このあとも台風10号が列島を縦断しそうである。突然のゲリラ豪雨や線状降水帯による局地的大雨があちこちで起こるようになっている。もはや異常気象が当たり前のことになっている。日本は亜熱帯もしくは熱帯気候に変わりつつある。この夏は日本の各地で40度近い最高気温が観測された。何が起きても動じないように気を確かにもって日々を過ごすことが重要である。
お盆には生前お世話になりこの一年の間にご逝去された方々のところにご焼香にお伺いした。ご仏壇の前で喪主の方と話しをしていると亡くなられた方がすぐ近くにいるような感じがした。天国でおだやかに過ごしていただきながら私たちのことを見守っていてほしい。

勝月の片谷信一会長が14日ご逝去された(享年90歳)。秋田県菓子工業組合理事長・秋田支部長として長年私たちのリーダーとしてご活躍いただいた。温厚な語り口でいろいろなアドバイスをいただいた。ご子息の健太郎社長も全身全霊をこめて家業の発展のために頑張っている。あきたの菓子業界発展のためにいっしょに頑張っていきたい。片谷さんのご冥福をお祈り申し上げます。

パリオリンピックも連日熱戦が繰り広げられて日本は金メダル20個をふくめ45個のメダルを獲得した。バトミントン女子のナガマツペアは残念ながら決勝進出ならなかったが、シダマツペアは銅メダルを獲得した。志田千陽選手は八郎潟町出身である。つねに笑顔を絶やさない戦いぶりが素晴らしかった。女子マラソンでは大仙市出身の鈴木優花選手が強豪に最後までくらいつき見事6位入賞を果たした。柔道、レスリング、フェンシング、卓球、体操、陸上、スケートボード、ブレイキン等々日本の若手選手たちの活躍ぶりは素晴らしくテレビ観戦をしていて勇気と感動をもらった。日本はまだまだこれから良くなると素直に感じた。我々もビジネスの世界のメダルをめざして努力していきたい。
甲子園、金足農業は西日本短大付属に負けて初戦敗退。中学野球は秋田から桜と泉の2校が全国大会に出場し、桜中がベスト4に入った。残念ながら準決勝敗退。
大リーグ大谷翔平は40本塁打40盗塁の記録を劇的な満塁サヨナラホームランで達成した。すごいの一言である。

アメリカ大統領選挙は民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領の対決に決まった。女性初の大統領をめざすハリス氏に勢いを感じる。
日本は岸田総理が今期での退陣を表明し自民党総裁選は乱立状態である。小泉、石破、高市、河野、小林の各候補が有力のようだがさてどうなるか?
国際情勢も日本を取り巻く喫緊の課題も山積みの中、ほんとにこの国を前進させることが出来るリーダーに誕生してほしい。

社長 小国輝也

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