2023年2月13日 月曜日 | 輝進VOL324 はコメントを受け付けていません

2023年(令和5年)兎年の新年を迎えた。私も今年は還暦の節目の年になる。癸卯(みずのと・う)は「これまでの努力が花開き、実り始める」年になるそうである。ウサギのようにアンテナを高くして情報収集して、勢いよく前に向かって跳躍できるように頑張っていきたい。

1月21日は弊社菓子舗榮太楼の創業日で、1883年(明治16年)創業以来140歳を迎えた。明治、大正、昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、様々な変化やアクシデントがあったが、先人たちが頑張り、秋田のお客様に支えられながら140年商売を続けてくることができた。感謝したい。戦争や火事、大地震にも遭遇し、人々の好みやライフスタイルが変わる中で生き抜いてこれたわけである。現在もウイルスとの闘いや物価高といった目下の敵がいるが、知恵を絞って活路を切り開いていきたい。

初代高橋長左衛門、二代目高橋長左衛門、三代目小国庫吉、四代目小国キセ、五代目小国敬二郎、六代目小国東三郎につづいて私が七代目であるが、平成3年11月の社長就任から32年間榮太楼の指揮をとってきたことになる。厳しい経営環境が続いているが、もう一度ふんどしを締めなおして、榮太楼を再生させ飛躍できるように、すべての関係者とスクラムを組んで頑張っていきたい。
140周年―リ・ブランドへのチャレンジ!!

6日に新発売になった「北のかざぐるま」をヒットさせ、さなづらのリブランドを推進し、桜咲くさくらゼリーを重点販売し、直営店舗を強化しつつもお取引先への営業努力を続け、ネット通販の見直しも進めて、菓子の売り上げを戻していく。豚まんの福楼は昨年オープンしたトピコ店での増収を図り、土崎本店とあわせて秋田での認知度を上げて、福楼の豚まんを秋田のソウルフードに育て上げていきたい。榮太楼として完全黒字化を達成し、アフターコロナのマーケットを攻略していきたい。140周年をターニングポイントとして攻めに転じて商売繁盛させていこう!

「北のかざぐるま」は洋上風力発電が進むあきたの風を感じながら楽しく召し上がっていただけるチーズブッセ。生地は大潟村の小麦粉・銀河の力と県産あきたこまちの米粉で作られ、田沢湖山の蜂蜜屋の蜂蜜、横手の卵など、あきたの大地で育まれた素材が使われている。1個280円であるが、個包装もおしゃれで、発売当初から店頭で人気があり売れている。来月中旬にはさなづらのリブランドに伴い、ヤマブドウ味のバージョンも発売予定である。「北のかざぐるま」でフォローウインドを吹かせていきたい!
今年は3年ぶりに裏千家淡交会の初釜も行われ、濃茶席で花びら餅をお使いいただいた。「美味しかった」と先生方からもお褒めいただいた。フルーツ大福で最も人気のある「いちご大福」もスタートした。消費者の財布のひもは固くなっているが、美味しいお菓子でほっと一息していただけたらと思う。立春大福の予約も開始した。「菓子屋は四季折々次々に売れる行事があってうらやましいですね」と異業種の方からよく言われる。菓子屋冥利につきる。歳時記を大事にしてお店を賑やかに楽しくしていこう。
佐々木薫君と大友君が幹事をしてくれて、11月にリニューアルオープンしたわかば山王店で同期のメンバーを中心とした新年会をにぎにぎしく開催した。猿田副知事やハピネッツの水野社長、北都銀行バトミントン部の原田監督も同席して、焼肉と美酒を飲みながら大変有意義な宴になった。いい年になりそうだ!

高島屋の和菓子バイヤーのジュンティーニさんが東北の菓子店まわりで来秋され、トピコ店を見てもらいいろいろ打ち合わせをした。イタリア出身のジュンティーニさんは日本に来て10年になるそうだが、いまや高島屋で畑さんとともに全店の和菓子をプロデュースするバイヤーとして活躍している。秋にはイチジクのキャラメルケーキを全店で販売していただいた。この夏は「さなづらセット」をお中元に取り上げていただけそうである。
歌手の岩本公水さん(羽後町出身)が、「パンのせヤマブドウ」を気に入ってくださり、全国放送のラジオ「星の語りべ」の中で紹介してリスナープレゼントを行ったところ、非常にたくさんの方々から応募があり、人気だったとのこと。公水さん本人から直接連絡がありとても嬉しかった。すごい宣伝になった。公水さんありがとう。彼女の歌「浮き草の舟」は現在オリコンで4週連続1位になるなど大ヒットの兆しを見せている。活躍を期待したい!

秋田商工中金懇話会の新年会が久しぶりにキャッスルホテルで開催され、会員約70名が集まり、有意義な宴になった。大相撲解説で人気の舞の海さんが「可能性への挑戦」と題して講演した。入門の際、身長が足りずにシリコンをいれて合格したエピソードなどおもしろかったが、あえて今場所の状況については触れなかった。講演後、私が「大鵬の義弟です」と挨拶をして会話することができた。舞の海さんは人柄がよく人気がある。さなづらと王鵬どら焼きをお土産にお渡ししたところ早速礼状が届いた。

秋田県菓子工業組合と秋田支部合同の新年会が、25日メトロポリタン秋田で開催される。大寒波の中ではあるが、牛肉と菓子争奪のウルトラクイズ等を予定しており、楽しい新年会になりそうだ。大いに同業者の情報交換をしてこれからも秋田の菓子業界を活性化させていきたい。

27日には下浜小学校の6年生に講演をすることになっている。秋田高校同期の稲垣校長から依頼があり、秋田のことや菓子業界の話をしながら、将来子供たちが秋田を誇りに思って活躍してくれるきっかけになれば幸いである。

秋田ノーザンハピネッツは前半ホームで勝てずにいたが、今月はアウエーで調子よく、ホームで千葉には負けたものの、大阪に勝って現在16勝16敗の五分で東地区4位につけている。年末に田口選手が足を怪我して戦線離脱してしまったが、ほかの選手たちがチームワークよく連携して戦っている。前田ヘッドコーチもホームでは試合にはいっており士気も上がってきている。後半戦、さらに勝利を積み重ねていってほしい。
大相撲初場所、王鵬は初日から6連敗し途中1勝11敗と十両転落のピンチだったが、最後3連勝で4勝11敗。どうも歯車がかみ合わなかったが、これからもう一度稽古に精進して、上をめざして頑張ってほしい!幕下の夢道鵬は5勝2敗、三段目の納谷は4勝3敗と勝ち越して、大嶽部屋は6人の力士が勝ち越した。大阪での春場所に向かって切磋琢磨して努力してもらいたい。幕内は大混戦の末、千秋楽高校後輩の琴勝峰を相星決戦でくだした大関貴景勝が12勝3敗で優勝した。首を痛めていたようだが、貴景勝の鬼気迫る相撲は見ていて感銘を覚えた。来場所は綱とりである。ほかの三役はピりっとしなかったが、若隆景と若元春の兄弟が勝ち越し、霧馬山が11勝で技能賞。これに豊昇龍をいれての大関先陣争いになりそうだ。朝乃山は14勝で十両優勝。来場所は幕内復帰するだろう。彼がつぎの横綱候補かもしれない。いずれ大相撲戦国時代。はやく王鵬に頭角を現してもらいたい。

ロシア、中国、北朝鮮、日本の対岸の環日本海はだんだんきな臭くなってきた。日本も防衛費の大幅アップに舵をきった。近々増税する方向になりそうだ。コロナ禍、物価高、人件費アップで日本の中小企業は喘いでいる。ちょっと待って総理!
天は自ら助くる者を助くーそう信じて頑張ろう!!!
社長 小国輝也

カテゴリー:お菓子