この2月も雪が断続的に降り、一日中氷点下の真冬日もあり、寒さが厳しい冬だった。道路も路地にはいると除雪が追い付かず、あちらこちらで車がはまってしまい動けなくなっていた。
コロナウイルスもオミクロン株がものすごい勢いで広がり、秋田でも昨年末まで1900人程度だった感染者数が9000人近くまで激増した。小中学校等での感染が多くなり家庭内感染が増えたことが特徴的である。オミクロン株は感染力はものすごく強いが、デルタ株にくらべると重症化率は低いようである。3回目のワクチン接種も進んできている。以前に比べると正確な情報もはいるようになり、人々も十分気を付けながらではあるが、日常生活や仕事は通常どおりにしている。ただ人の動きはどうしても抑制されているので、飲食業界や観光土産業界は、引き続きダメージを受けている。もうすこしの辛抱だと思うが、いまのうちにアフターコロナにむけての様々な準備をおこない、タイミングをみて加速できるようにしていきたい。
立春大福は今年も大人気だった。期間中毎日のように買いに来ていただいたお客様がいたり、ご予約の追加があったり、いずれにしても一度召し上がった方は立春大福の虜になってしまう方が多い。普段も店頭で販売してほしいという声があるので、また違う形で塩豆大福を限定販売できるか検討していきたい。いちご大福も引き続き好評である。今年はひとつ280円に値上げしたが、いちご大福ファンからは変わらぬご愛顧をいただいている。ありがたいことである。たくさんあるお店の中から弊社のいちご大福を選んで買っていただけることはまさに菓子屋冥利に尽きる。まごころをこめた美味しい楽しいお菓子創りにみんなで精進していこう。
パッケージを一新した「桜咲くさくらゼリー」も好評で、店頭ではもちろん全国いろいろな会社様や百貨店からもたくさんご用命をいただいている。3月はインターネット通販も稼ぎ時になるので、メディアに露出できるようプレスリリースも行い、積極的にアピールしていきたい。3月16日から22日には銀座三越の菓遊庵で、菓子舗榮太楼がプロモーション出店し、「さくらゼリー」「さなづら」「赤まん青まん」を販売することになった。おおいに首都圏のお客様にも秋田の榮太楼の銘菓をご購入いただき楽しんでいただきたい。
先日、吉本興業に所属する「チェス」の長谷川さんと若松さんが弊社に取材をかねてお立ち寄り頂いた。全国の有名人とゆかりのある店を訪問する企画だそうで、私が元横綱大鵬の義弟にあたることから榮太楼を訪ねてきていただいた。幸町店で「焼きたてどら焼き」を召し上がっていただきながら、いろいろな話をして、その後大町の榮太楼ふるさと文化館の大鵬ギャラリーを私がご案内しながら紹介した。さっそく「チェス」がSNSで情報を発信してくださったようである。栄太楼のお菓子のいい宣伝にもなった。感謝!「チェス」のふたりの益々の活躍を祈念したい。
福楼では、17日18日の平日2日間、トピコ一階の催事場で豚まんとシュウマイの販売をおこなった。先月とは違いコロナ感染の拡大で駅にも人流が減っている中であったが、連日お客様が11時開店から行列になり、予想以上に売り上げも良かった。私も土崎のお店とトピコをピストン輸送し、お客様やトピコ関係者ともコミュニケーションをとりながらアテンドした。何度も福楼の豚まんを食べたことのあるリピーターの方もいれば先月も駅で買って美味しかったのでまた来てくれた方もいらっしゃった。元秋田公立美大の官能先生は何度も来て、豚まんを買ってさまざまな人に配って宣伝までしてくださった。おおむね召し上がった方の評価は高いようである。ステーションビルの幹部の方々にもお買い上げいただき、豚まんの福楼の知名度はだんだん上がってきている。こうした期間限定の臨時催事はかなりインパクトがあるので、このあともトライしながら、秋田駅での福楼の常設店オープンにつなげていきたい。
TBSの「早起き せっかくグルメ」に福楼の豚まんが取れあげられ20日朝に放送された。バナナマンの二人が、全国の美味しいものをスタジオで食べながら紹介する番組であるが、福楼の豚まんの評価は高く、「皮が甘い」「まじうまい!」「ヤバい」「これは品がある」「行列ができるのも納得できる」「玉ねぎと肉がめちゃウマイ」などと誉め言葉連発で、視聴者は必ず食べたくなる紹介の仕方で、私も感心してしまった。放送された直後から福楼のサイトにはアクセスが殺到した。すでに4月上旬まで予約が入っている。急速冷凍を活用して、鮮度やうまさはそのままに発送できるようになり、通信販売用のパッケージも整い、23日から発送を開始した。召し上がっていただくお客様に福楼の豚まんのファンになってもらい、しっかり福楼が成長していけるように会社をあげてチャレンジしていきたい。福楼のスタッフなもちろん、販売スタッフ、包装室、配送とみんなのチームワークで頑張っていきましょう!
まるごと市場の株主総会があり、大島社長から営業報告をふくめ説明があった。観光土産関連はコロナの影響を受けているものの生鮮や総菜、すし店などは地元の需要も根強く堅調なようである。こうした状況でも増益の決算であり素晴らしい!弊社もあやかって頑張っていきたい。
商工中金懇話会がキャッスルホテルで開催され、日銀の真鍋支店長から「2022年の秋田の経済展望」と題して講演をいただいた。通説は「秋田県は、人口減少率、高齢化率が全国一位で、地元経済は衰退の一途をたどっている。働く場所はないし、県民所得も低いままである。」だったが、最近のさまざまなデータもみると「秋田県は、人口減少は続いているものの、地元経済は大きく落ち込んでいる訳ではないし、県民所得、有効求人倍率は過去最も高い水準になっている。」ようである。国内初の大型洋上風力事業もはじまり(陸上の風力発電導入量はすでに日本一)、もうかるビジネスとして全国的に秋田の注目度がアップしている。ぜひとも追い風にして我々秋田の企業も前向きに努力していけば活路が開けそうである。
今年は雪が多かったので森吉の樹氷もとても見応えがあるとのことで、久しぶりに行ってみたがゴンドラからの眺望も素晴らしく、間近で見る樹氷の迫力もすごかった。秋田は四季折々のお宝が満載!とかってに自画自賛した。ブラボー秋田!
北京で開催された冬季オリンピック、コロナの影響でさまざな制限がある中ではあったが、世界のアスリートたちの熱い戦いに勇気づけられたのは私だけではないと思う。日本人選手たちも過去最多18個(金3銀6銅9)のメダルを獲得し素晴らしい活躍だった。スノーボードハーフパイプの平野歩夢選手の金メダル、スキージャンプの小林陵侑選手の金・銀メダル、スピードスケートの高木美帆選手の金・銀メダル3個、フィギュアスケートの鍵山選手の銀、宇野選手の銅、4位ながら4回転半に挑戦した羽生結弦選手、女子の坂本花織選手の銅、ノルディック複合の渡部選手の銅・おなじく団体の銅、スピードスケート女子団体追い抜きの銀、モーグルの堀島選手の銅、カーリング女子のロコソラーレの銀メダルなど、印象に残ったシーンが多かった。メダルには届かなかったが女子スキージャンプの高梨沙羅選手、モーグルの川村あんり選手の活躍も素晴らしかった。ハーフパイプのジャッジやジャンプ服装違反での失格判定など問題もあり、中国トップのオリンピックの政治利用等、今後の五輪のあり方についての課題も多かった。ともあれ、選手たちの諦めずに挑戦し続ける姿には、困難な状況でももう一度立ち上がって一歩踏み出す勇気をもらった!ありがとう!!!
まだまだ出来ることはある。今を乗り越えた先を見て、頑張りましょう!
社長 小国輝也