2023年4月27日 木曜日

今年の冬は何度か寒波はあったものの秋田市の積雪はそれほど多くなく、昨年にくらべると比較的過ごしやすかった。今年も例年どおり立春大福を1日から4日間販売したが、予約の特注も多くすべて完売して大変好評だった。私の知人にもおすすめしたところ初めて買ってくれた方もいたが、「とてもうまかった!普段も販売してほしい」といった声が多かった。立春大福はリピーターも多い。こういった歳時記商品を大事にしてさらにアピールしていきたい。
「北のかざぐるま」のヤマブドウバージョンが19日に新発売になった。生地は先月発売したチーズバージョンといっしょであるが、ヤマブドウ味のバタークリームが程よい酸味で抜群にシュールで美味しいブッセである。「北のかざぐるま」が2種類になったことで店頭での動きも良くなっている。秋田の洋上風力発電とともに、北のかざぐるまが大ヒットして、秋田を代表するスイーツになってほしいものである。
店頭では、桜咲くさくらゼリー、いちご大福がボリューム陳列され明るくなり榮太楼では一足先に春が到来したような雰囲気になっている。桜咲くさくらゼリーは百貨店はじめ全国からのオーダーが増えてきている。さなづらも箱、個包装ともに新しいパッケージが出来上がり、首都圏のお取引先で先行販売をはじめた。ホームページもリニューアルし、弊社140周年記念のキャンペーンとして140名様にあたる抽選企画も盛り込んでアピールしている。ネットでも新・さなづらを先行販売しメルマガを配信したところ通販の注文が増えている。波がきている気がする。このあとも気合をいれて春商戦を盛り上げていきたい。

今月は駅前の「さらさ」さんでの出張販売が2回あり、わたしが販売に伺った。入居しているお客様が待っていてくれたようで、館内放送がはいるとたくさんの方々がロビーにきてお買い上げいただいた。また後半は、さらさを経営しているJAWA秋田の南川社長がいらっしゃりたくさんまとめ買いをしていただいた。ありがたかった。久しぶりにお会いして話をすることができた。このあとも新しい施設の展開を進めていらっしゃるようである。高齢者施設での移動販売も仕組みを整えてビジネスにしていきたい。
秋田芸者・若勇さんの傘寿を祝う会が、秋田キャッスルホテルで開催され、若勇さんに縁のある人が130名以上参集し、大盛会だった。発起人代表であきた舞妓を応援する会の三浦廣巳会長や穂積秋田市長から祝辞があり、若勇さんが半生を振り返りながら思いのこもった挨拶をされた。若勇さんが指導して一緒に活動しているあきた芸妓・舞妓の皆さんも総出演で、祝宴にふさわしい踊りを披露して、とても華やかだった。亡父・敬二郎の時代には川反に100名をこえる芸者衆がいて、置屋もありうちの旅館榮太楼にも連日のように宴席には芸者さんがはいっていた。若勇さんはそういった縁でわたしにも声をかけてくれた。時代は変わったが、芸妓は秋田にとっても大事な文化である。若勇さんたちの頑張りで、松下を拠点として、新なあきたの芸妓・舞妓が活躍していることは、とても誇らしいことである。皆で応援していきたい。

私がJTB神戸三ノ宮支店時代にお世話になった先輩の池内さんが仕事で青森に向かう途中、秋田に立ち寄ってくれて、久々に再開し旧交を温めることができた。秋田長屋酒場で会食したが、若かりし頃JTB時代の武勇伝エピソードや、当時のメンバーの「あの人は今」話に花が咲き、とても楽しいひとときだった。池内さんは、ラーメン研究家として全国の美味いラーメン店をブログやSNSで発信している。福楼の豚まんも召しあがっていただいたところかなりほめていただいた。551蓬莱に追いつけ追い越せの気概をもって頑張りたい。

秋田県バス協会の研修会が、プラザクリプトンで行われ、バスの運転手さんやガイドさん約60名の皆さんに講演させていただいた。バス協会の渡部専務から実は昨年ご依頼を受けていたが、コロナ感染者増加のため中止になり、一年おくれての開催だった。秋田の観光業界の中核を担うバス業界の皆さんの前で何を話したらいいか迷ったが、私のJTB時代や旅館のエピソードを交え、秋田の現状や菓子業界のこと、大鵬や大相撲のことを話させていただき、秋田の観光ウルトラクイズもおこなった。結構よろこんでいただきホットした。アフターコロナは国内もインバウンドも個人や小グループが増えるだろう。ひとを呼んで栄える秋田を創っていくチャンスである。観光業界一丸となって秋田をおおいにアピールしていきたい。

秋田ノーザンハピネッツ対仙台エイティナイナーズ戦で、はじめて豚まん福楼の臨時出店をしたところ、すごい人気で2日間とも行列とぎれず、試合開始前に完売になった。土崎やトピコで豚まんを食べたことのある方もいたが、初めて食べていただいたお客様も多かった。時間あたりの販売数はすごかった。ハピネッツスタッフからは是非毎回出店してくださいとオファーをいただいた。3月以降も調整してチャレンジしていきたい。仙台戦は1勝1敗だった。ハピネッツは現在21勝17敗で東地区4位である。ここからギアを上げていってほしい。

日本商工会議所青年部の全国大会が秋田で開催され、5000名を超える若手経営者が秋田に参集した。メインの交流会、式典は2日にわたり県立武道館で行われた。しっだげ物産展(秋田の土産販売)に、榮太楼と福楼が出店した。全国から秋田に来てくれたメンバーと会話しながら販売させていただき、楽しかった。前夜祭のときは豚まんがあっという間にソウルドアウトだったが、2日目はキッチンカーにすごい行列でお客さんが分散してしまい読みが難しかった。さなづら、赤まん青まん、さくらゼリーはけっこう人気があった。5年以上前からこの大会の誘致に奔走した、YEGのメンバーや吉川青年部長はじめ現役のメンバーの皆さんの奮闘に敬意と感謝を申し上げたい。岡山県や石川県からは飛行機をチャーターして秋田までお越しになったようである。3年ぶりのリアル大会で、YEGメンバーの秋田大会にかける思いは熱かった。講演会のゲストは橋本五郎さんと壇蜜さんだった。タイミングよく控室で挨拶することができた。

愛犬福(プク)が7日未明に天国に旅立ってしまった。平成17年8月3日生まれの福は、旅館榮太楼をやめる前年に我が家に来てくれた。ほんとにかわいいトイプードルだった。子供たちはじめ家族にもたくさんの幸福をわけてもらった。さまざなことがあったが、乗り越えてこれたのもプクがいてくれたことが大きい。プクは犬嫌いだったが人間は好きだった。散歩行くとたくさんの方から声をかけられた。私の毎朝の千秋公園散歩の習慣ができたのはプクのおかげである。昨年後半から歩けなくなってきてはいたが、こんなに早くいってしまうとは思わなかった。東京から長男長女もかけつけて、川辺のペット霊園で、福を火葬して弔った。まだ家の中に福がいる感じがするが、これからも天国から見守っていてくれることと思う。
福、長い間ほんとにありがとう!安らかに!!

小国輝也

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