2012年10月15日 月曜日

この社長通信「輝進」がついに200号をむかえた。1996年1月以来16年半よく続いたものだ。第1号を読み返してみると「榮太楼のスタッフの皆さん1人1人が相互信頼の基にやりがいをもって仕事にとりくめるよう、よりいっそうの良好なコミュニケーションづくりが大切だと思います。・・・・・社長通信「輝進」は日ごろ私が見たり聞いたり体験したことを書き綴って毎月給料日のときに皆さんにお渡しします。タイトルの「輝進」は思いつきでつけましたが、「みんな輝いて前進する」「みんな輝社長といっしょにつき進む」といった意味です。」といったことが書いてある。こんなに永くつづくとは思わなかったがともあれ今回200号を迎えた。みなさんありがとう。全部読んでくれた人は何人いるだろう。16年の間会社も個人的にもいろいろなことがあり、世の中の環境も激変してきた。このあともふんどしを締めなおしてさらなるチャレンジをつづけていこう。旅の密度をパワーアップしていきたい。

8月の末から9月前半は残暑がものすごく厳しく秋田市では真夏日が14日間の史上最高を記録した。異常気象との発表が気象庁からあった。あまり暑くて私の頭がおかしいのかと思っていたらやはりそうだったらしい。ようやくお彼岸にはいって21日から涼しくなってきた。あれだけ暑ければ固形物を食べようという気がしなくなってしまう。街のお菓子屋さんたちは皆頭を抱えていた。かき氷だけはよかったようだ。お彼岸限定のおはぎとあんころ餅がようやく売れ出してホッとしている。22日のAABのサタナビに取材され、鈴木工場長と幸町のスタッフが出演した。効果あったようで秋分の日の売れ行きは上々である。夏バテ解消にお菓子をじっくり召し上がっていただけるよう、秋の味覚のスイーツを積極的にアピールしたい。敬老会の記念品は10数箇所の社会福祉協議会から御用命いただいた。今年は米粉を使った紅白饅頭や「おめでとうどらやき」が人気だった。楽天市場でも「にこにこどらやきとありがとうどらやき」のセットがブレイクして敬老の日直前には全国ランキング1位を記録した。アイデアと仕掛け、連携プレーの成果である。

9月から朝礼の徹底と終業前10分間の全員清掃活動を始めた。朝の挨拶をしっかりやり榮太楼サービス綱領を唱和して気持ちをひとつにして仕事にとりかかる。清掃もみんなで毎日やると職場が見違えるように綺麗になっていき気持ちがいい。挨拶と5S(整理 整頓 清掃 清潔 躾)を徹底することにより、明るく元気で前向きな社風を創っていきたい。榮太楼サービス綱領は、「わたしたち榮太楼は 名実共に秋田の菓子一番店として地域文化の創造に貢献します。 おいしい楽しいお菓子作りをモットーに人々に夢と希望を与え続けます。 お客様の立場に立ってまごころをこめたサービスにつとめます。」であるがこれは、平成3年に私が社長になったときに経営理念として定めたものである。ちなみに先代敬二郎が定めた社訓は「先を見越す洞察力 速やかな決断力 チャレンジ精神」である。榮太楼の幹部社員はもちろん全従業員が肝に銘じて日々の仕事に邁進してほしい。コミュニケーションをよくして良好なチームワークで、お客様に感動していただける夢のお菓子創りに取り組んでいこう!今月は佐々木勝先生にもお越し頂き菓子作りのみならず経営全般について的確なアドバイスをいただいた。ありがとうございました。

先月末洋菓子協会の東北ブロック大会が宮城県の鳴子観光ホテルで開催された。本部役員も交え東北6県の洋菓子協会会員が有意義な情報交換を行った。鳴子観光ホテルの大沼社長にも久しぶりにお会いすることができた。震災後も陣頭指揮で従業員とともに頑張り、売上げ収益ともに改善してきているそうである。1人3役の働きぶりに感銘を受けた。帰りには泥湯温泉の奥山旅館さんにも表敬訪問してきた。奥山さんもアクシデントを乗り越えて元気に営業再開されていた。

東京経済大学葵友会の復興支援東日本大会が岩手県のホテル志戸平で開催され秋田の川村支部長とともに参加した。加治会長をはじめ関東地区の葵友会メンバーが多数来ていて東北地区のメンバーと中身の濃い交流をすることができた。志戸平の久保田社長は私より11歳先輩で旅館の縁で昔から何かとお世話になっている。久保田さんとも色々話が弾んだ。浴衣すがたで温泉旅館でゆっくりするのは最高である。広い大浴場はやっぱりいい。志戸平さんも日曜日にもかかわらず満員で大盛況だった。

秋田市の6次産業化懇話会、県の農業ビジネス塾があいついで開催された。地域活性化と外貨獲得のためにも農商工連携や6次産業化は今トレンディなテーマになっている。秋田も米だけでなく農産物や素材には恵まれているがそれをうまく加工して付加価値の高い商品をつくりあげる視点が足りなかった。道の駅などに農産物の直売所は多くあるが今後は1次加工2次加工をうまくやって県外にもうれる最終製品として市場に乗せていくことが大事である。大学や学校、医療分野との連携も視野に入れていけば秋田の素材を活かしたヒット商品を生み出せる可能性が高い。弊社もネットワークをいかして勉強しながら積極的にチャレンジしていきたい。

あきた美彩館、三越、高島屋など東京の販売先に挨拶回りセールスをしてきた。汗だく、足が棒になった、東京の小売商業の環境、デパ地下の菓子売り場も大きく変化してきている。弊社も知恵をしぼって東京での販売を強化していきたい。大学時代バイトで大変お世話になった野瀬さんとご子息の拓也新社長とお会いし食事しながらいろいろな話をすることができた。親友の則兼君も同席した。経営者自ら全身全霊をかけて努力することが大切である。「商いは飽きないでやらんといかん」野瀬さんの名言である。

北林康司県会議員の25周年を祝う会、参議院議員石井ひろお君を励ます会があいついでキャッスルホテルで開かれた。北林さんは榮太楼旅館を定宿にしていた故石田博英先生の秘書をされていた頃からのご縁である。ひろお君のパーティーは自民党総裁選挙中のせいかものすごい人数が参集し大盛会だった。彼は石波さんの推薦人の一人である。民主党は野田総理が再選されたが自民党は26日に新総裁が決まる。秋の陣どうなるか見物だが、四面楚歌の日本丸は課題山積み、まったなしである。新しいリーダーには真に日本を再生できる政治を行なってもらいたい!

金融庁の業務説明会に秋田商工会議所の経営者を代表して出席し意見を述べさせてもらった。秋田は東北の中でも最も経済的にダメージを受け疲弊している。金融機関も中小企業に対するコンサルティング機能を強化しているが、もっと踏み込んだ地方経済への後押しが必要である。

全菓連青年部東北北海道ブロック大会が26日ホテルメトロポリタン秋田で開催される。エリアなかいちで東北北海道のお菓子販売会も行う。是非成功させたい。

月末は東京上野駅であきた産直市が催され、弊社も出店する。福岡部長がのりこんで旋風を巻き起こすことになっている。JRグループとうまくタイアップして首都圏を功略したい。

大相撲秋場所は千秋楽大関日馬富士が大熱戦の末、横綱白鵬を破り2場所連続全勝優勝を果たした。日馬富士の横綱昇進は確実である。稀勢の里には奮起を期待したい。大嶽部屋の大砂嵐は6勝1敗で三段目優勝はならなかった。残念。

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