大鵬道場大嶽部屋の秋田合宿が9日から13日までにかほ市の土田牧場で行われた。連日あいにくの雨で土俵が使えずあまり稽古にならなかったようだが、猛暑の東京を抜け出し涼しい大自然の中で過ごせたことは力士たちにとってかなり気分転換になったようである。11日には秋田キャッスルホテルで「大鵬道場大嶽部屋を激励する交流会」を開催し、大嶽部屋一行15名をあわせて130名近い皆さんが参集して大盛会だった。大鵬夫人の姉芳子、三女で姪の美絵子も参加した。巡業から駆けつけた大砂嵐は大人気で写真撮影の行列ができた。大嶽親方も昔の大鵬部屋時代の秋田合宿の思い出を交えながら感謝の挨拶をした。大鵬部屋は昭和48年から約20年間旅館栄太楼に泊って、千秋公園や八橋で稽古をしていた。鈴木茂夫さん、辻良之さんから激励の言葉をいただき、日赤の宮下先生の音頭で乾杯した。あきた舞妓の千乃葉さんがサプライズで登場し華を添えてくれた。力士によるカラオケ、ウルトラクイズ、大じゃんけん大会、抽選会とアトラクションも盛り上がって楽しい交流の宴になった。別会場で秋田の豪風関の激励会も開催されていたが、大嶽部屋の動員力が強かったようでちょっと申し訳なかった。いずれにしても相撲人気も回復してきているのを実感する。大嶽部屋の力士の活躍を期待するとともに、秋田から大嶽部屋の関取を誕生させたいと思う。翌日は土田牧場で振舞ちゃんこが行われ、大嶽部屋の激励パーティーも行われた。来年以降も秋田合宿継続できるよう応援していきたい。15日にはサハリンのポロナイスク(大鵬生誕の地・旧樺太の敷香)に大鵬の銅像が建立され盛大にセレモニーが行われた。除幕式に参列した彫刻家の鎌田俊夫さんも感無量のご様子だった。里帰りした大鵬が日本とロシアの平和の架け橋になってくれることだろう。
あきた舞妓のお披露目会は1日にキャッスルホテルで行われた。弱冠25歳で株式会社せんを立ち上げた水野千夏社長の情熱と努力にまわりの皆さんがいろいろ協力して、ついに「あきた舞妓」がデビューした。関係者やマスコミが見守る中一期生3人が紹介され踊りを披露した。「あきた舞妓」は秋田美人をテーマに文化を発信する事業でもある。昔の芸者全盛の時代とは花町も秋田をとりまく状況も人々のライフスタイルも変わっている。事業を軌道に乗せて成功させるためにはさまざまなチャレンジが必要だと思う。秋田活性化のためにも秋田の人と街をあげて「あきた舞妓」を盛り上げていきたい。
それにしても8月の雨はひどかった。まるで梅雨に逆戻りしたようで完全に晴れた日は3日しかなかった(24日まで)。全国でも京都や広島で大雨による土砂災害が発生し特に広島では甚大な被害状況になっている。50年に1度の大雨があちこちでしょっちゅう起きるようになってきた。あきらかに天候異常である。防災のための準備を普段からぬかりなくすることが大切である。竿燈まつりも前半は天候に恵まれ暑いくらいだったが最終日は台風の影響もあり雨がふりつづきあわや中止かと思う状況だった。雨の晴れ間をみて15分くらい竿燈をあげて演技を披露することができた。雨の中待っていただいたお客様と竿燈の差し手の気持ちが一つになった竿燈になった。時間は短かったがお客様からは感謝の言葉が多かった。私は平成2年から司会をつとめているが過去にも雨や風で危ない日もあり時間短縮もあったがまだ中止になったことはない。小国輝也がマイクを持つと竿燈は必ずできるジンクスは今年も健在だった。妙技会は市立体育館で行われ、大若団体戦は規定も自由も柳町が優勝して二冠となった。特に自由演技では竿9本を成功させ、今までの記録を塗り替え素晴らしかった。観客からどよめきが起きた。決勝はレベルが高く室内ではあまり差がつきにくく審査員泣かせの大会になった。史上最多270本の夜空に揺れる光の稲穂の競演は今年も大きな感動のドラマを生んだ。竿燈は右肩上がりである。東京から私が学生時代お世話になった株式会社野瀬の会長のご長男野瀬大輔さんがちょうど仕事のため来秋し、竿燈を観てもらった。彼も感動したようだ。食事をともにし翌日は工場見学をしてもらい、いろいろな話をすることができた。
大曲の花火には家族と友人とともに出かけて素晴らしい空間の演出と時間を共有し楽しむことができた。特別番組の北日本煙火工業の創造花火と大会提供花火はとくにワンダフルな内容で歓声と拍手が鳴りやまなかった。まわりを見回したら観客が皆よだれをたらしそうなくらい口をあけてケータイカメラを上に向けていた。思わず笑ってしまった。音と光の織りなす異次元の世界、まさに大曲の花火は世界一である。
7月29日にはホテル大和の故佐渡谷栄悦さんの13回忌法要が執り行われた。旅館ホテル組合の理事長、観光連盟会長として実行力がありフットワークがよく私も大変お世話になった。なつかしい皆さんとお会いして話をすることができた。佐渡谷さんに報いるためにも秋田を良くしていきたい。お盆にはこの一年にお亡くなりになった新盆の方々をまわって手を合わさせていただいた。縁を大事にしながら今生かされていることに感謝して努力していきたい。
県観光連盟の未来塾、県総合政策審議会の観光・交通部会があいついで開催された。湯瀬ホテル、稲住温泉、日景温泉・・・歴史と伝統のある秋田の宿が県外資本に売却されたり廃業したり、秋田の観光業界は瀬戸際である。ハードソフト両面で秋田の魅力をアップし集客力を高めていくことが急務である。バリアフリーに真剣にとりくんでみるのも戦略としては大事である。秋田県には民間旅館ホテルに対しての補助も含めた支援を即実行に移してもらいたい。現有財産の磨きこみとともに、IR(統合型リゾート)誘致のような外貨獲得に資する取組みが必要不可欠である。座して死を待つよりチャレンジすべし!秋田!!
鶴の湯温泉さんに久しぶりにピンチヒッターでお菓子の販売にいった。お盆中だったが、家族連れの方々を中心に全国からお客様がいらしていた。東京、岐阜、大阪、大分・・・私もさまざまなお客さまと会話ができて楽しかった。さすが日本のあこがれの秘湯鶴の湯である。お風呂に入れなくても一目見て写真を撮りたくて来た方もいらした。「栄太楼のお菓子を買うためだけに秋田に来ました!」と言ってもらえるようなお店をめざしたい。
こすもす秋田25周年・こすもす秋田新屋ホール竣工記念祝賀会が開催された。新屋が8軒目のホールである。原田亀夫社長はシャープから転身し3代目であるが「安くて近くて合理的」を合言葉に会員を増やし冠婚葬祭業としては後発だったが、今では地元資本の葬祭業としては断トツである。弊社も前身のセブンユニオン時代の平成2年からお取引いただいている。お客様のライフスタイルの変化は激しいが栄太楼もお客様に喜んでいただけるお引き菓子を心をこめてお届けしていきたい。生協の大川会長をはじめ来賓の皆さんからも示唆に富んだ祝辞が述べられた。こすもす秋田さんおめでとうございます!
大町店の芳賀さんが結婚準備のため退職することになり、有志で壮行会をおこなった。神戸に旅立つそうである。インターネット通販強化にとりくんでもらった。このあとの芳賀さんのご健勝を祈念したい。ありがとう!
社長 小国輝也