2011年2月28日 月曜日

今月も前半は引き続き断続的に寒波に見舞われ、寒い日が続いて秋田県内でも雪による事故が多かった。ここにきて暖かい日が多かったので雪解けも進み、春の訪れが感じられるようになってきた。今年の「立春大福」は大変評判がよかった。求肥と黒豆、こし餡のバランスが絶妙で、私も五つも食べてしまったほどである。京都出身の著名人の方からも「こんなにおいしい大福は食べた事がない」と絶賛され、販売期間をすぎてからも「立春大福」を名指しでご来店されたお客様が多数いらっしゃった。トピコのお客様からは「五十数年生きてきてあんなにおいしい大福初めて食べた。一年に四日間しか販売しないなんて残念。作った人においしかった!!と伝えて。」とおほめいただいた。有難いことである。「立春大福」は年に一度の限定販売なので、それをくずすわけにはいかないが、工場スタッフと打ち合わせして、大福をシリーズ化して販売していくことも検討していきたい。美味しいものは、お客様に伝わるのである。茨島店では利久まんじゅうを買われたお客様から「この世でこんな美味しいまんじゅうがあるのかとすごく感動した。」と嬉しい言葉があった。

NTT様から、「さくらゼリーと笑っせのつめあわせ」の大口注文をいただいた。大変光栄であり、嬉しく思った。さくらゼリーは三越様や高島屋様からもご用命をいただき、ネットでの注文やマスコミからの問い合わせも増えている。東京のあきた美彩館でもメインにディスプレイされている。春を感じる美しく美味しいさくらスイーツである。春限定の大ヒット商品に育ってきた。さくらもち、桜どらやき、桜カステラ、さくらサブレなどさくらのお菓子もいっせいにラインアップし、榮太楼の店頭はすでに春爛慢である。春を感じる「ばっけしぐれ」も人気商品である。たくさんのお客様に榮太楼のお菓子で、春を楽しんでもらいたいものである。

今月は菓匠京山社長で弊社顧問の佐々木勝先生にもお越しいただき、さまざまなアドバイスをいただいた。先生がお越しになると、工場スタッフが皆生き生きとして活気が出てくる。まさに職人の目が輝く佐々木マジックである。春に向けて新商品開発にも一段と力を入れていきたい。

あきたフードフェスタがホテルメトロポリタン秋田で開催された。日本料理コンクールも同時開催され、旅館栄太楼にいたことのある武藤君、畠山君や田中君も頑張っていた。調理師会としても画期的なイベントだった。レセプションには穂積市長をはじめ400名以上が集い、秋田の美酒や美味に舌鼓を打った。弊社の「あきたロール」もデザートコーナーで提供され、参加者から人気が高かった。初めて食べた方も多かったのでまだまだPRすれば、もっともっと売れるヒット商品になると意を強くした。

幕張メッセで開催されたモバックショー(製菓製パン業関連の総合機械展)にあわせて、全菓連青年部全国大会が開かれた。全国から集まった110数名の若手メンバーが熱い情報交換を行った。岡本部長(関西)から中島次期部長(中国四国)へのバトンタッチが行われた。私も東北北海道ブロック長として、仲間とともに菓子業界の活性化と個々の菓子店の商売繁盛に尽力していきたい。講師の先生から小豆についての講話があり、勉強になった。モバックショーを見ているともはや機械で作れないお菓子はないと思ったが、逆にこれからは職人の手作りのこだわり菓子の価値が高くなっていくであろうことを確信した。

船井総研のヒット商品開発セミナーにも参加したが、「作るスピードと売るスピードが同じである菓子屋が強い。」「売れる商品は、2.5人前、680円、賞味期限3日」「非効率的なお菓子を創れるように効率的菓子をヒットさせる。」「売上7%化を達成できるように商品を育てていく。」など頭の整理ができて勉強になった。山梨の金精軒さんの「生信玄餅」の成功事例もお聞きした。賞味期限が短くてもおいしいものが売れるのである。ターゲット明確にすることと売り方が大事である。

レオン自動機のプレゼンテーションが本社工場で行われた。商品戦略をきちっと練り上げたうえで、生産性向上、収益力アップにつながる機械導入を検討していきたい。

アルヴェのきらめき広場に「アルヴェおみやげ館」がオープンし、かなりのスペースを割いて弊社商品を販売していただくことになった。オーナーの上田社長はサンクス、ファミリーマート等のコンビニやレストラン、喫茶まで多角的に経営されている。真っ先に弊社をご指名頂いた。秋田駅東側の拠点で榮太楼のお菓子がたくさんのお客様に御贔屓いただけるよう、しっかり対応していきたい。

いとく新国道店様でゲリラ的にさくら餅の即売をさせてもらっている。先週の土曜日は900個近い販売数だった。旬のものをおいしい状態で買ってもらえることはいいことである。それにしてもいとくさんの集客力は強い。お客様に感謝!

淡交会秋田支部矢留青年部の総会・新年会はイヤタカで行った。青年部員数も減少傾向にあるが、有意義な活動や交流を行って、会員拡大につながればと思う。おいしい上生とともにお抹茶をいただくと心がほっとする気がする。少しはお茶の勉強もしなければ・・・

私の小学校時代からの同級生である佐藤真紀さん(旧姓古林)のお父様がご逝去された。長く闘病生活をされていたそうである。ご葬儀でのお孫さんのお別れの言葉にジーンときた。ご冥福をお祈り申し上げます。お引き菓子は薯蕷饅頭とごまっこぷるりをご用命いただいた。合掌。

12月急逝した中泉さんを偲ぶ会が「八珍」で行われた。彼が行くつもりで予約していたすっぽんを松村君、米塚君たちと食して弔いをさせてもらった。人生、明日どうなるかわからない。今日に感謝しながら全力で頑張ることの大切さを中泉君が教えてくれた気がする。

26日には「かわばたキャンドルナイト」が行われる。2000個のキャンドルがともり、ウッドデッキでのイベントやカヌーの体験試乗もできたり、手作りの地域活性化イベントである。榮太楼大町店も協力し、会場でぜんざいの販売をする。ぜひたくさんの人に楽しんでもらいたい。

大相撲は八百長問題でゆれに揺れている。大阪場所や巡業は中止になった。放駒理事長が先頭に立って「膿を出し切って相撲界の抜本的改革する」ことに取り組んでいるが、ダメージは大きい。決して擁護するわけではないが覗き見趣味のマスコミが騒ぎすぎている気がする。白黒だけでなく、グレーやファジーといった微妙なことを容認する側面が日本の文化にはあると思う。ともあれ相撲フアンが手に汗握って贔屓力士を応援する大相撲の醍込みが復活してくれることを祈りたい。本当のフアンは怒っているが、期待も捨てていないのである。角界の再生を祈りたい。

政治は菅政権が末期的症状に陥りきなくさくなってきた。情けないことに政局しか考えていない政治家が多い。日本の衰退に歯止めをかけ、国民が未来に希望を持てるようにこの国は変革しなければならない。

ニュージーランドのクライストチャーチで大地震が発生し、日本人も被害にあっている。不明の人たちの無事と早い復興を祈念したい。NZは私が新婚旅行に行った国である。

社長 小国輝也

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