今年の12月は前半から寒くなり雪が降った。19日にはまとまった雪が降りクリスマス寒波が到来、そりの滑りが悪くなりサンタクロースとトナカイは苦労している。(笑)冬将軍には少しおとなしくしてもらい年末年始はおだやかな天候になってほしいものである。クリスマスは3連休になっており厳しい戦いが予想されたので全社一丸となって早めのセールスを展開し前年を上回る数を販売することができた。お客様、スタッフに感謝したい。榮太楼のクリスマスケーキで素敵な思い出をつくっていただけたら幸いである。コンビニ等のインベーダーに負けずにおいしい楽しいケーキを創り続けていきたい!
年末恒例となった『ゆく年くる年どらやき』の販売も好調である。いずれも蒸しどら焼きであるが、辰どらやきは抹茶を使った緑色の生地に男鹿のなまはげの塩を隠し味にしたつぶ餡がはいっている。来年の干支である巳どらやきは縁起のいい白蛇にあやかり、白い生地にピンクの「み」の字が描かれており清酒飛良泉さんのしぼりたての酒粕を煉りこんだ餡がはいり風味がものすごくいい。食べ比べて楽しんでいただきたい。韃靼そばの蕎麦粉を使った年越そば饅頭も28日から大晦日までの4日間限定販売される。この饅頭を食べると不思議と御利益があるような気がする。年越饅頭でいい年を迎えよう!
今月は東京から佐々木先生にお越しいただき和菓子の御指導をいただいた。先生には菓子作りのみならず様々なことを教えて頂いている。御恩に報いるためにもさらにおいしさを追求し、本物のお菓子創りを極めていきたい。
秋田西武で7日間どらやきの実演販売をおこなった。11年ぶりの西武での販売だったのではじめはちょっと勝手が違ったが榮太楼の味をお客様にアピールするいい機会になった。工場の武石、尾形両名と直営店の販売スタッフが入れ替わりで頑張ってくれた。
美術工芸短大官能ゼミの秋田フットボールクラブ株式会社BLAUBURITZ-AKITA[Jリーグ昇格支援と秋田をPRするためイベント商品開発]の最終審査会が大町店のENで開かれた。佐竹知事の奥様、米カフェオーナーの米本さん、秋田フットボールクラブの岩瀬社長、選手の河田さん、そして私と鈴木工場長が審査委員をつとめた。学生たちが3つの案に絞り込んだものを弊社で試作し、その中から最終候補をひとつ決定した。この後中身のお菓子を吟味し、パッケージデザインなどを決定し来シーズンの開幕に合わせて商品を発売することになっている。インパクトのあるものにしていきたい。乞うご期待。
今年を代表する字は『金』に決まった。ロンドンオリンピックの金メダルや金環日食からきているようだが、今年は昨年の「絆」のようにダントツのイメージの字がなかったようである。金色に輝く日本にしたいものである。衆議院選挙は『日本を取り戻す』をキャッチコピーにした安部総裁の自民党が圧勝した。多様な政党が乱立しわかりづらくなったのと民主党が自滅状態で自民、公明が有利になったようである。秋田でも3選挙区を自民が独占(富樫さん、金田さん、御法川さん)し、維新の村岡さんが比例復活当選を果たした。様々な問題が山積しているが、日本の未来がよりよい方向に発展し、秋田が活性化するように政治家の皆さんには真摯な政策と確実な実行をお願いしたい。我々も傍観するばかりでなくいっしょに汗をかいていこう。
秋田商工会議所主催の地域活性化シンポジュウムがキャッスルホテルで開催され穂積秋田市長をはじめ各分野の県内有識者が参加した。大阪商業大学の谷岡学長、博報堂、三井物産の専門家の先生たちがカジノ合法化後のカジノエンターティメントを中心にしたIRの在り方などについてディスカッションした。コーディネーターは佐野薬品の佐野社長、秋田のイーストべガス推進協議会の長谷川代表もパネラーをつとめた。かなり生々しい議論があり出席者は理解を深めた。最終的には国内10か所位にカジノができることになるが谷岡先生はうまくいけば2020年には秋田にできる可能性があると明言された。地域のコンセンサスがとれて行政が手をあげることが必要条件である。エリアが決まれば資本は必ずやってくる。秋田のように経済的に疲弊している地域にとっては外貨を獲得し雇用を生み出し地域を活性化させる起爆剤になりうる。ひとをよんで栄える秋田創りにも資する。世論を盛り上げ前向きにトライしたい。
商工中金ユース会恒例の鶴の湯研修があった。辻支店長の講和を聞き、鶴の湯自慢の山芋なべを食べながら情報交換会をおこなった。本音トークなかなかよかった。雪景色の露天風呂最高だった。さすが日本一の秘湯である。
FM秋田主催の平原さんちのコンサートが県民会館で開催され大盛況だった。平原まこと、綾香、AIKA家族三人によるアットホームで素晴らしいコンサートだった。感動しているお客様が多かった。私も清々しい気分になった。アートシステムの中津さんに大変お世話になり、弊社も宣伝させていただいた。ありがとう。
裏千家淡交会秋田支部矢留青年部の大忘年会をイヤタカで開催した。顧問相談役の先生方をはじめOBの皆さんにもご参加いただいた。来年から秋田支部の5つの青年部が統合されるので矢留青年部としては最後の行事となった。茶道具争奪のビンゴ大会などにぎやかで楽しい宴となった。
築山小学校の総合的な学習の時間で六年生に講和をさせていただいた。お菓子の仕事のことや榮太楼の歴史、子供のころの夢などについて話をした。私の同級生の上野智明先生が担当でセコンドについてくれた。早速こどもたちから感想文が送られてきていたのですこし紹介したい。「今日小国さんのお話を聞いて、ものづくりに少し興味を持ちました。火事で工場がやけても、お客さんとの約束を守ってお菓子を作ったのがすごいなーと思いました。そして六年生の夢は無限大という言葉がすごく心に残りました。いろんなことにチャレンジするというのが大事なんだなーと思いました。」「明治16年から色々な出来事をのりこえてきたんだなぁと思いました。小国さんは『お菓子をおいしい!と言ってもらえるとうれしい!だからがんばれる!』と言っていました。また夢を叶えるためには自分の夢をふくらませることが大事なので私も勉強をがんばっていきたいと思います。」こどもたちから元気をもらった。私も有言実行の精神で頑張りたい!
久しぶりに男鹿グランドホテルの錦ちゃん、元秋田温泉プラザの松田さん、ユーランドホテル八橋のまっちゃんと4人だけで一元で食事した。さまざまな話題に花が咲き濃い一夜となった。それぞれが炎のチャレンジャーである。これからまだまだ進化しそうだ。
マヤ歴によると12月22日で世界が終るということだったが、無事クリスマスを迎えた。さまざまな終末論があるが惑わされずに明るい未来を信じて努力していきたい。心の持ち方と行動で世の中は変わるのである。
2012年あっという間の一年だった。みなさんにとってどんな年だったろうか?みなさん今年もいろいろありがとう!来年がさらに素晴らしい年になるよう頑張りましょう。よろしく!
菓子舗榮太楼は一月いよいよ創業130年を迎えます。感謝!
社長 小国輝也