2024年9月13日 金曜日 | 輝進VOL343   2024.8.25 はコメントを受け付けていません

8月3日竿燈初日にあわせて新銘菓「みるく饅頭 どっこいしょ~どっこいしょ」がデビューした。5年ほど前から構想して作ろうとしていたあたらしい乳菓(ミルク饅頭)である。最初は「久保田の月」とか「夢うさぎ」といった菓名を考えていたが、工場の尾形君たちが永年社長が竿燈まつりの司会をやって「どっこいしょ-どっこいしょー」の掛け声をかけているのでそのままの名前がインパクトがあっていいのではと提案してくれて、まさにそのものずばりの名前になった。パッケージができたのが1日でギリギリ間に合わせての新発売になり、2日にマスコミに私がプレスリリースにいき、さっそくAKT、FM秋田、魁新報で取り上げてくれてお客様にPRすることが出来た。いつもギリギリであるが榮太楼も運がいい。

榮太楼直営店6店舗と、アトリオンの物産振興会、いとく各店で販売開始したところ、あっという間に初回分が完売になり、竿燈期間中からお盆にかけて1万個が完売になる好スタートを切ることが出来た。小さな子供からお年寄りまで老若男女とわず評判がいい。竿燈初日の朝の八幡神社の神事のあとにも竿燈会役員や知事、市長にも召し上がっていただいたが皆さんから食べやすく美味しいといったお褒めの言葉をいただいた。一度食べた方からのリピート率が高いので、これはうまく育てていけば久々の大ヒット商品になる予感がしている。赤まん青まんは蒸し饅頭で食べやすく美味しいが日持ちが夏季3日間で全国的に増売するには限界があるが、ミルク饅頭は14日の賞味期限で生産効率もよく売れれば売れるだけ増売することが出来る。さなづらに次ぐ商品にして秋田を代表する菓子にできるように力を入れていきたい。

さなづらもこの夏は昨年にも増して大いに売れて、工場は毎日さなづらの製造に追われ、朝作ったさなづらが夕方にはなくなっている日が続いた。7月のストック体制が甘かったとはいえ、夏にこれだけさなづらが動いてくれて嬉しい限りである。工場スタッフはじめ販売スタッフの皆さんありがとう。

昨年のパッケージリニューアル以降新しいお客様を増やしてこれたことが大きい。7月のABS「エビステ」で取り上げられさなづらの新しい食べ方の提案PRができたことも大きい。昨年ほどではないものの秋田も暑い夏で連日30度こえていたのでゼリー類の売り上げも好調だった。さなづらゼリー、さなづら葛ようかん、みかんゼリー、水ようかん(こし、抹茶)、梅ゼリーをセットした欲張りセットの動きも良かった。スーパー等では物価高の影響でお客様のお買い上げ単価が低く、苦戦したお盆商戦だったという話もあったが、弊社はほぼ全店で昨年の売り上げをうわまわりそうである。この勢いで9月以降の秋商戦も波に乗っていきたい。

南通り店の焼きたてのえいたろうだんごやソフトクリームも認知度が高まり8月も好調だった。幸町店の塩豆大福、生クリームあんぱん、杏仁チューチューもひそかに人気がでてきてリピーターも増えてきた。知恵をだして製造と販売が連携してお客様を増やしていこう!

竿燈まつりは4日間とも晴天に恵まれ最高のコンディションだった。昨年よりも観覧席の売り上げも良く122万人の人出だった。竿燈本部や司令塔からみていても添乗員やガイドさんが旗を持って歩いているツアーのお客様がかなり戻ってきたのが感じられた。欧米系の方もふくめ海外からのお客様もかなり見受けられた。今年の出竿本数は263本で、新型コロナ前の本数に近づいた。夜空に揺らめく光の稲穂の競演はあきた竿燈まつりにいらしたおおくの皆さんを魅了した。スケールの大きさ、竿燈の美しさ、竿燈演技の指し手の技やこどもたちもふくめた竿燈会のみなさんの一生懸命さが観光客の琴線に響いたと思う。永年司会をしているが、今年は竿燈会場での竿燈会とお客様の一体感が素晴らしかったように思う。竿燈まつりが続く限り秋田は消滅することはないと確信している。「どっこいしょーどっこいしょー」
竿燈妙技会は大若規定演技は柳町、大若自由演技はJR東日本が優勝した。JR東日本のメンバーには弊社スタッフのご子息がいる。おめでとうございます!各団体の妙技会に挑む熱量はすごいものがある。個人戦,お囃子、小若の部でも素晴らしい妙技が繰り広げられ、年々竿燈のレベルもあがってきている。
8日に宮崎県で大きな地震があり、気象庁から東南海巨大地震注意がはじめて発令された。その後お盆にかけて想定されるエリアでは警戒態勢がとられ国民も地震に対する準備体制を整えた人が多かった。いま直ぐとは限らないがいずれ近いうちに大地震が起きる可能性が高まっている。

またお盆前半は岩手、秋田、青森に台風5号が上陸し、後半には首都圏が台風7号による暴風雨に見舞われた。繁忙期に飛行機や新幹線もダイヤが乱れお盆の人の移動に大きな影響が出た。このあとも台風10号が列島を縦断しそうである。突然のゲリラ豪雨や線状降水帯による局地的大雨があちこちで起こるようになっている。もはや異常気象が当たり前のことになっている。日本は亜熱帯もしくは熱帯気候に変わりつつある。この夏は日本の各地で40度近い最高気温が観測された。何が起きても動じないように気を確かにもって日々を過ごすことが重要である。
お盆には生前お世話になりこの一年の間にご逝去された方々のところにご焼香にお伺いした。ご仏壇の前で喪主の方と話しをしていると亡くなられた方がすぐ近くにいるような感じがした。天国でおだやかに過ごしていただきながら私たちのことを見守っていてほしい。

勝月の片谷信一会長が14日ご逝去された(享年90歳)。秋田県菓子工業組合理事長・秋田支部長として長年私たちのリーダーとしてご活躍いただいた。温厚な語り口でいろいろなアドバイスをいただいた。ご子息の健太郎社長も全身全霊をこめて家業の発展のために頑張っている。あきたの菓子業界発展のためにいっしょに頑張っていきたい。片谷さんのご冥福をお祈り申し上げます。

パリオリンピックも連日熱戦が繰り広げられて日本は金メダル20個をふくめ45個のメダルを獲得した。バトミントン女子のナガマツペアは残念ながら決勝進出ならなかったが、シダマツペアは銅メダルを獲得した。志田千陽選手は八郎潟町出身である。つねに笑顔を絶やさない戦いぶりが素晴らしかった。女子マラソンでは大仙市出身の鈴木優花選手が強豪に最後までくらいつき見事6位入賞を果たした。柔道、レスリング、フェンシング、卓球、体操、陸上、スケートボード、ブレイキン等々日本の若手選手たちの活躍ぶりは素晴らしくテレビ観戦をしていて勇気と感動をもらった。日本はまだまだこれから良くなると素直に感じた。我々もビジネスの世界のメダルをめざして努力していきたい。
甲子園、金足農業は西日本短大付属に負けて初戦敗退。中学野球は秋田から桜と泉の2校が全国大会に出場し、桜中がベスト4に入った。残念ながら準決勝敗退。
大リーグ大谷翔平は40本塁打40盗塁の記録を劇的な満塁サヨナラホームランで達成した。すごいの一言である。

アメリカ大統領選挙は民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領の対決に決まった。女性初の大統領をめざすハリス氏に勢いを感じる。
日本は岸田総理が今期での退陣を表明し自民党総裁選は乱立状態である。小泉、石破、高市、河野、小林の各候補が有力のようだがさてどうなるか?
国際情勢も日本を取り巻く喫緊の課題も山積みの中、ほんとにこの国を前進させることが出来るリーダーに誕生してほしい。

社長 小国輝也

カテゴリー:お菓子
2024年9月13日 金曜日 | 輝進VOL342  2024.7.25 はコメントを受け付けていません

首都圏や西日本は35℃以上の猛暑が続き大変な暑さになっている。
今年は秋田の梅雨明けが遅く毎日湿度が高くうっとうしい日が続いている。9日にはかなり激しい雨が降り新幹線が遅れたりして、もしかすると2年続いての水害にみまわれるのではと危惧したがなんとか大丈夫だった。

NHK秋田局から南通り店の水害から1年の状況の取材を受けて14日夕方のニュースで報道された。南通り周辺はまだ水害被害から完全に復旧出来ていないところも多く人口も減ってしまったようである。
弊社の南通り店はリニューアル後イートインコーナーの効果もあり今までもお客様に加え新規のお客様も増えてきて、おかげで商売を続けることが出来ている。
美味しい楽しいお菓子を提供することによって地域の皆さんにも勇気と希望を感じてもらえるような菓子店であり続けたいと思う。
えいたろうだんごやソフトクリームでホットする時間を楽しんでもらいながら榮太楼銘菓に親しんで頂きたい。

感謝の気持ちを持ち続けながら榮太楼も世の為、人の為、頑張っていこう。

幸町店が6月末にプチリニューアルした。工場のメンバーが中心になって店のスタッフと連携しつつ工場隣接の店の良さが出るようにすっきりとしたレイアウトに変え、生菓子を強化した。
幸町店限定の塩豆大福、生くりーむあんぱん、杏仁チューチューをはじめ、キウイ大福、水まんじゅう、グレープフルーツ羹等がラインナップしている。

さらに大相撲名古屋場所が始まり王鵬どらやき、そしてパリオリンピックにバドミントンで出場するナガマツペアをモチーフにした「応援どらやき」など、季節限定ラインナップが凄いことになっている。まだまだお店の認知度が低いのでみんなでチラシをまいてお客様の来店が増えるように幸町店を盛り上げていきたい。工場ならではの特別セットもお得感があり常連のお客様の心を掴み始めている。ここから更に大いにアピールしていきたい。頑張ろうー榮太楼!!

ナガマツペアの壮行会が秋田県バドミントン協会主催でキャッスルホテルで開催された。伊藤会長(北都銀行頭取)や来賓の方々から応援演説等があり、永原和加那選手、松本麻佑選手から決意を込めた挨拶があった。東京オリンピックでは悔しい思いをしたので、二人には楽しみながら悔いのないようにパリで大暴れして来てほしい。

竿燈まつり実行委員会で東福寺において追善供養を行った。竿燈が広小路から
今の山王大通りに昭和48年に開催場所が変更になった後、竿燈まつりが雨続きになり当時の高田市長と観光協会長だった私の親父たちが相談をして東福寺のお墓があったところが道路になっていたことから慰霊の気持ちを込めて追善供養をすることになったのが始まりである。以来、何回かは雨が降ったり台風が来たりしたが、竿燈まつりは1日も中止することなく現在まで開催出来ている。
竿燈に携わった全ての先人に感謝しながら今年の竿燈まつりも盛り上げていきたい。

3日の初日に合わせて、榮太楼では新銘菓「どっこいしょ-どっこいしょ-」を新発売する。ミルクを使った乳菓であり、ほのかな甘みとしっとり感ある食べやすい一口サイズの饅頭であり、開発に5年以上かかったが満を持してデビューとなる。竿燈のように人々を感動させることが出来る秋田の代表銘菓を目指していきたい。「どっこいしょ-どっこいしょ-」

中学時代からの友人で誕生日が七夕で私と一緒の内藤雅之君の新居が泉にできたので御祝を兼ねて内藤君の自宅で友人有志で会食をした。
昔話に花が咲き天の川は見えなかったが久々に楽しい宴となった。
内藤君は東芝で風力発電関連の仕事をしており活躍している。

秋田放送から「さなづら」の取材を受けた。トピコ店、幸町店、工場でさなづらを作っているところから販売状況、私のインタビューまでほぼ一日がかりの取材だった。柴田アナが熱心に取り組んでくださった。
26日のエビステで放送される予定である。夏に強い「さなづら」が「エビステ」効果でこの夏大ブレイクすることを期待したい。
秋田放送のスタッフの皆さんありがとう!

先日、尾形部長と山形県朝日町にある「山葡萄研究所」を訪問していろいろなことを教えて頂きながら、雪中貯蔵のトンネルや倉庫を見せてもらい、学ばさせてもらった。
山葡萄の価値が分かる人が増え、山葡萄ワインの需要が高まって東北の山葡萄は
不足気味の状態が続いている。山葡萄の値段も高騰しているがしっかり山葡萄を
確保して「さなづら」の品質をあげて価値を高めていきたい。

全国和菓子協会主催で「登録無形文化財となった和菓子の魅力と文化」という
タイトルでさきがけホールにおいてイベントが催された。
1450名もの方から応募があり、抽選で選ばれた約200名のお客様が参集し、とても有意義なイベントになった。

藪光専務理事から講演があり、東京製菓学校の小林先生がステージ上で四季の上生菓子の製造実演を行った。秋田の和菓子協会8社からのプレゼント(榮太楼からはあんぱん焼き)を一つずつ手渡しした後、かおる堂の女性職人さんと弊社の尾形部長が上生の実演をしながらお客様とコミュニケーションを図った。
「職人さんの技を間近で見られて感動した」「美味しい銘菓を頂けて嬉しかった」などのお言葉をお聞きすることが出来た。
和菓子のもつ魅力の大きさを私たちにも感じることが出来た1日になった。

豚まんの福楼も今月初めて「道の駅ねむの丘」で販売にチャレンジした。岩ガキが人気で大混雑しており少し苦戦したが福楼を大いに宣伝出来た。
ブラウブリッツ秋田の試合でも完売し、広小路バザールでも豚まんは人気があった。暑くなってくると豚まんは弱いイメージがあるが、人の集まる場所で売り方をうまくやるとワンハンドで食べることが出来る豚まんは強い。さらに福楼の認知度を高めていきたい。スタッフの皆さんありがとう。

コープ秋田虹の会総会が秋田キャッスルホテルで開催された。コープ秋田大川理事長から山之内理事長にバトンタッチされ、生協の幹部人事も変更になり山之内理事長や大川会長からもさまざまな話があり、いろいろ情報交換をすることが出来た。
共同購入事業は引き続き好調のようである。弊社も実店舗は撤退してしまったが
共同購入等でコープ秋田さんの販売を強化していきたい。
総会では猿田和三副知事が今後の秋田県政について講演した。大変分かりやすくインパクトがあった。私は同級生なので猿田さんには次の秋田県のトップリーダーを務めて欲しいと思う。

弊社工場長を長年務めた加藤昭司さんが10日ご逝去された。(享年91歳)
増田出身で私の親父とも繋がりがあり、祖母のキセの時代から榮太楼の為に粉骨砕身尽くしてミスター榮太楼だった。
幸町の工場が出来た時の記念銘菓「矢留の香り」は加藤さんが作った菓子である。心からご冥福をお祈り申し上げます。

大相撲名古屋場所は11日目が終わって、横綱照ノ富士が11勝1敗で単独トップ
2敗がいないので照ノ富士が10回目の優勝を果たしそうである。
2場所休場明けの横綱に独走されて大関以下がだらしない。琴桜はすでに3敗。
貴景勝は大関転落しそうで関脇霧島も10勝すれば大関復帰できるが難しそうである。王鵬は6勝5敗。勝った相撲は素晴らしかったが、負けた内容にはピりっとしない。パワーと圧力をもっと身につけて四つ相撲も取れるので上手にとって攻めて磨いてほしい。夢道鵬は2勝4敗と負け越し。納谷は2勝3敗。なんとか勝ち越してほしい。頑張れ大嶽部屋!!

社長 小国輝也

カテゴリー:お菓子